介助犬と共に…糖尿病を抱えながら米版SASUKEに挑み続ける青年

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米カリフォルニア州サンディエゴで暮らす青年カイル・コクラン(26)。昼間はインスリンポンプのセールスマンとして働く彼の夢は、米版SASUKEとして高視聴率を記録している番組「American Ninja Warrior」で優勝することだ。しかし彼には、他の挑戦者とは違う、ある秘密があった。

実はコクラン、5歳の時から糖尿病と闘い続けている。それでも彼が挑戦できるのには、ある1匹の犬の存在がある。

コクランを支える”糖尿病アラート犬”レルーだ。もとは雑種の野良犬で、コヨーテに襲われそうになっていたところを1人の女性に救われ、生きながらえたレルー。その後、運命に導かれるようにコクランの元へやってきたのだ。

「レルーは僕に、もう一度、犬を愛する勇気をくれたんだ」とコクランは語る。「ずっと、僕を助けてくれる犬を探していたんだ。父がインターネットでレルーを見つけたんだよ」

「一目で彼女の虜になってしまったよ。最初の犬を亡くした後、どうしても別の子を飼う気になれなかったんだ。すごく辛い別れだったからね。でもレルーは、すごく温かい愛を、いつも僕に与えてくれるんだ」

主人の夢を支えるレルー

それから本格的にアラート犬としての訓練を受けはじめたレルー。現在は、コクランの血糖値の変化を伝えるため、トレーニング中の彼の側にいつもついている。それによってコクランは、トレーニングを中断して血糖値を測る必要がなくなり、よりトレーニングに集中できるようになったそうだ。

「激しいトレーニングでは、血糖値は簡単に上がったり下がったりしてしまう。でも、レルーがそばにいてくれるから、僕は安心してトレーニングを続けられるんだ」

糖尿病は素晴らしいギフト

レルーによって糖尿病というハンデを克服することができたコクラン。彼は同じように闘病を続けている子供たちに向け、こんなアドバイスを送っている。

「糖尿病は、君たちの歩みを止めたり、引き戻したりするような障害だと思ってはいけない。糖尿病は素晴らしい贈り物であり、人生を生きるための大切なチャンスだ。糖尿病は君たちをより強くし、そして同じようなハンデに苦しむ人々を愛する力をくれる。君たちは決してひとりじゃない」

先日開催された「American Ninja Warrior」シーズン6のセミファイナルに出場したコクラン。残念ながらファイナルに進出することはできなかったが、その日もレルーは彼の側で、飼い主の雄姿を見守っていた。今後も、ふたりの挑戦は続くだろう。

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