コウモリの新事実!超音波よりもバッチリ見える視覚に頼っていた

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flickr_Dave Pyle

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われわれのコウモリに対する知識として、超音波を出し、その反響で周囲を探知・判断するエコーロケーションを使う生物だということは多くの人が知っているだろう。ところがある研究により、新たな事実が発覚した。

実はコウモリは、超音波よりも視覚を利用し、太陽の偏光によって体内の磁気コンパスを正しく調整していることが分かったのだ。

もちろんエコーロケーションを利用しているのも事実だが、これはわずか50メートルほどしか効果はなく、遠距離を飛行する場合、コウモリは主に視覚を使うのだという。

哺乳類では唯一の生態?

太陽からの偏光は夕暮れ時や夜明け前が最も強く、その光のアーチは北から南にまっすぐ伸びる。この原理に基づき、研究者は次のような実験を行った。

70匹のホオヒゲコウモリを2つのグループに分けて実験用のボックスに入れ、一方には太陽が沈む様子を見させ、もう一方のグループには光フィルターでコントロールした偏光を見させた。

その後、約20キロ離れた場所から一斉に空に放ったところ、自然の夕暮れを見させたグループはほぼ正確に巣を目指したという。ところが、コントロールされた偏光を見ていたもう一方のグループは、右か左に90度回転し飛行していったというのだ。

これによって研究者は、コウモリにとって太陽の位置が体内コンパスを正確するためのより信頼性のある調整ポイントであると結論付けたそうだ。哺乳類としては初めての発見だという。

ミステリアスな生物だったコウモリの生体がひとつ解明された。

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