消費税アップ後、「税込み価格と税抜価格」表示が大幅に増加

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スーパーマーケット 食品

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消費者庁の調査の結果、小売価格に「税込み価格と税抜価格」を表示したものが大きく増えたことが分かった。

価格の大きな変動はなし

消費者庁は全国から募集した物価モニターによる調査を昨年秋から行っている。今回は、4月4~8日に食料品18品目、耐久消費財4品目、雑貨・衣料等10品目、サービス等8品について、電子モニター(2516人)が4月8日までに報告したデータを集計、発表した。

各メディアなどで見た人もいるだろうが、同庁が発表した「【速報】平成26年度第1回物価モニター調査(価格調査)結果について」によると、上昇幅の大きかったものは、果実飲料(1.6%)、レギュラーガソリン(1.4%)など、下落幅の大きかったものは、ハンバーガー(-5.6%)、自動炊飯器(-1.3%)で、大きな変動はないものの、今後も推移を見守るとのこと。

価格表記に変化あり

ただし同時に掲載した「(参考2)品目グループ別の店頭表示価格の表示方法」では大きな変化があった。これは第3回(3月中旬)と今回(4月上旬)における、食料品、耐久消費財、雑貨・衣料等、サービスのそれぞれについて価格表示方法を集計したものだ。

3月の増税前は、「税込み価格のみ(総額表示)」が大きな割合を占めていたが、増税後の食料品、耐久消費財、雑貨・衣料等では「税込み価格と税抜価格(併行表示)」「税抜価格のみ(外税表示)」の表示が大きく増えている。具体的には次の通りだ(「税抜価格と消費税額」「税込み価格と消費税額」などの割合は省略)。

【食料品】 (3月中旬の割合→4月初旬の割合)
税込み価格のみ:71.7%→9.0%、税込み価格と税抜価格:14.5%→68.2%、税抜価格のみ:12.7%→20.0%
【耐久消費財】
税込み価格のみ:77.7%→24.1%、税込み価格と税抜価格:7.7%→38.4%、税抜価格のみ:12.2%→30.1%
【雑貨・衣料等】
税込み価格のみ:73.6%→15.6%、税込み価格と税抜価格:11.0%→59.8%、税抜価格のみ:13.5%→20.8%
【サービス等】
税込み価格のみ:87.8%→70.6%、税込み価格と税抜価格:3.8%→10.7%、税抜価格のみ:6.0%→14.6%

いまだ様子見の段階か

消費者に近い日用品や雑貨・衣料品は、税込み価格と税抜価格の表示が多く、耐久消費財は混在している。その一方でサービス等では、いまだに税込み価格のみが多い。

イロリオでも「どうしてこうなる?総額表示と税抜表示と併記表示(2013年10月3日)」「【消費増税】小売店も対応に苦慮。価格表記・改定等に迷い(3月12日)」のように、価格表記をテーマにした記事を掲載してきた。

様々な価格表記が混在しているため、買い手が混乱する場面も少なからずあるようだ。そうした買い手の動向や、同業他社の様子を見ながら、売り手が思考錯誤しているのかもしれない。

景気動向次第では、消費税が10%にアップすることもある。価格表示の混乱はもうしばらく続きそうだ。

■消費者庁「【速報】平成26年度第1回物価モニター調査(価格調査)結果について」(PDF)
http://www.caa.go.jp/information/pdf/bukka_chousa_kekka_140411.pdf

■【消費増税】小売店も対応に苦慮。価格表記・改定等に迷い(3月12日)
http://irorio.jp/umemina/20140312/120023/

■どうしてこうなる?総額表示と税抜表示と併記表示(2013年10月3日)
http://irorio.jp/agatasei/20131003/80028/

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