総務省人口推計発表、増えてる外国人はどこの国?

2014年04月17日 14時48分

2014年04月17日 14時48分

グラフ
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総務省が「人口推計(平成25年10月1日現在)」を発表した。

不安要素がいっぱい

「3年連続で人口減少」「生産人口が8000万人割れ」「65歳人口が4分の1」など、各メディアでも見た人は多いだろう。ざっと見ただけでも不安要素は多く、日本の先行きが心配になる。

同発表は、概要や統計表などを合わせると約30ページのもので、個別に見ても興味深い内容がある。その中からいくつかピックアップし、詳しくさぐってみよう。

外国人の社会増は3万7000人

「社会増(減)」とは、簡単に言えば入国した人と出国した人の差で、生まれた人と亡くなった人の差を意味する「自然増(減)」と並行して使われることが多い。

平成25年10月1日の人口は1億2729万8000人。前年と比較して21万7000人の減少で、内訳は自然減が23万2000人、社会増が1万4000人だ。社会増の中では日本人は2万3000人減、外国人は3万7000人増となっている。

帰化者の約半数は韓国・朝鮮

気になるのは「どこの国の人が増えているの?」だ。何らかの統計結果はあるのかもしれないが、今回の発表では詳細は明らかになっていない。で、終わったのでは意味が無いので、類似の資料を探してみよう。まず法務省発表の「帰化許可申請者数等の推移」だ。帰化と人口の増減では意味合いが異なるが、多少の参考にはなるはず。

平成25年の帰化許可者数は8646人、その内、韓国・朝鮮が4331人、中国が2845人、その他が1470人、不許可が332人となっている。合計が合わないのは、申請から許可まで日数がかかるため。

ここ10年くらいの推移では、帰化の申請者が減少し許可者も減っている。ただし申請者は平成24年に9940人と、初めて1万人を割ったが、平成25年は10119人と大台に戻した。一方で許可者は25年に1万を割った。今年以降の申請者の数次第では再び増加するかもしれない。

中長期はベトナム、ネパールなどが増

次に法務省の「平成25年末現在における在留外国人数について(確定値)」を見てみよう。こちらは中長期在留者数を集計したもので、やはり人口集計とは意味合いが異なるものの、ある程度の参考にはなるだろう。

平成25年末の在留外国人数は206万6445人(前年比+3万2789人)だ。国別内訳で増えた国は、ベトナムが7万2278人(同+1万9874人)、台湾が3万3322人(同+1万549人)ネパールが3万1531人(同+7462人)、フィリピンが20万9137人(同+6163人)。減った国は、韓国が51万9737人(同-1万309人)、ブラジルが18万1268人(同-9313人)、中国が64万8980人(-3575人)だ。

台湾の急増は、平成24年から中国と台湾を分けて集計(それまでは台湾出身者も国籍欄に中国と記載)するようになったためで、それを加味すると中国の減少はより大きく、台湾の増加はより緩やかになると考えられる。

アジアからの留学生受け入れを促進しているため、ベトナムやネパールなどの留学生が増えていることは、昨年の時点でも話題になっている。韓国や中国からの流入が減少し、東南アジアからの流入が増える傾向にあるのだろう。

■総務省統計局「人口推計(平成25年10月1日現在)」
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2013np/index.htm

■法務省「帰化許可申請者数等の推移」
http://www.moj.go.jp/MINJI/toukei_t_minj03.html

■法務省「平成25年末現在における在留外国人数について(確定値)」
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00040.html

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