すき家の4月売り上げ速報、全店売上高は前年比マイナス10.6%

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すき家リニューアル

県田勢

ゼンショーグループの牛丼チェーン「すき家」が、4月の月次推移売り上げ速報を発表した。

既存店売上高はマイナス1.4%

同社ホームページの発表によると、前年同月比の既存店客数は95.2%、既存店客単価は103.6%、既存店売上高は98.6%だった。つまり客数はやや落ち込んだものの、客単価はややアップ、合計すると微減だ。客単価は、昨年12月から100%超えが続いている。客数は2月、3月と100%を超えていたが、4月に一段落した格好だ。

「あんまり変化がないなー」と思う人は多いだろう。同チェーンでは、今年に入って人手不足が話題になり、3月には一部の店舗で「パワーアップリニューアル」と称する休業や、営業時間の短縮などが行われている。

実は開示基準に「既存店の前年比につきましては、1日平均で前年との比較を行っており、リニューアル等により一時休業している店舗は含まれておりません」とある。つまり先に書いた休業店舗などは含まれていないのだ。

前年比90%割れは初めて?

そこで全店の昨年同月比売上高を見ると、なんと89.4%だ。同社のホームページでは、2008年3月期からの月次推移を見ることができるが、ここまで悪化したのは見当たらない。90%台前半でも2013年2月の92.8%、同年3月の94.0%があるくらいだ。

昨年の全店売上推移は夏場に100%割れとなったものの、鍋メニュー効果もあって今年1月から3月まで100%超えが続いていた。店舗数を見れば、昨年4月が1920店、今年4月が1985店であることから、約3%伸びていても不思議はない。それがマイナス10.6%なのは、休業店舗の影響に他ならない。

時給1300円スタートも

ホームページでは、相変わらずアルバイトを募集している。興味津々で都内店を見ると、900円台後半がちらほらあるものの、1000円や1100円スタートは当たり前、ちょっと特殊な場所では、1200円(ウィラ大井店、品川区の大井競馬場向かいの大型商業店舗)、1300円(ワンザ有明店、江東区の国際展示場近くの大型商業店舗)もある。

「こっちの深夜時給より高いじゃないか!」と感じる地方の人も多そうだ。もちろんこうした時給設定は人件費増となって収益を圧迫する。もっとも人が集まらなければ、収益どころか売り上げすらもままならない。ちなみに写真の店舗(江東区南砂店)は、現在もリニューアル工事中だ。

復活した吉野家、すき家は?

同業他社を引き合いに出すと、同じ牛丼チェーンの吉野家では、2003年頃にアメリカ産牛肉の輸入中止が原因で牛丼が販売中止となり、前年比売上が60%台や70%台になった。しかし牛丼以外のメニューを展開して悪化を防ぎ、牛肉の輸入が解禁となって以降は着実に売り上げを戻してきた。また先んじて展開した鍋メニューが好調のまま推移しているのは周知の通りだ。

ゼンショーでは、毎年5月上旬に決算発表が行われ、6月下旬には株主総会が開かれる。そこで同社からどんな発表があるか、興味を持って見守りたい。

■ゼンショー「すき家 月次売上推移(2015年3月期)」
http://www.zensho.co.jp/jp/ir/finance/monthly/

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