ディズニーランドはすき家の二の舞となるか、オリエンタルランド・ユニオンが結成

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東京ディズニーリゾートの労働環境をめぐって、オリエンタルランド・ユニオンが結成された。

8人でユニオンを結成

報道によると、オリエンタルランド・ユニオンを結成したのは、ディズニーランドなどのショーでパフォーマンスを披露していた7人と、カフェで働くパートタイマー1人。

パフォーマンスを披露していた7人は、東京都内の請負会社に所属し、1年ごとの契約を結んでいた。しかしショーのリニューアルに伴い契約が終了、請負会社からは3月及び4月での解雇が告げられた。

そこで彼らは請負契約となっていた労働形態は偽装請負だったとして東京労働局に申告、オリエンタルランド側に直接雇用を求めて交渉する一環としてオリエンタルランド・ユニオンを結成した。

偽装請負の問題点

「偽装請負って、どこかで聞いたな」と思う人もいるだろう。このところ人手不足で話題になっている牛丼チェーンのすき家が、アルバイトやパートタイマーとの契約を雇用契約ではなく請負契約にしていたことで話題になった。

簡単にまとめると「請負契約」は労働環境などに労働者の裁量を大きく認める代わりに成功報酬となるなどの制限がある。反対に「雇用契約」は雇用側が労働条件を設定する一方で報酬や労働環境などの最低基準が決まっている。

「偽装請負」とは、表面上は請負契約を結びながら雇用契約同様に労働条件を設定することで、成果を求めつつ報酬を減らしたり保健加入などを避けようとする企業が行うことが多く、職業安定法第44条(労働者供給事業の禁止)などに違反する行為だ。

今回の問題でも、出演者に命令や指示ができるのは彼らが所属していた請負会社であって、オリエンタルランド側がしてはいけない。しかし実際には、オリエンタルランドが用意した台本を使い、オリエンタルランド側の人員による技術指導が行われ、オリエンタルランドのステージマネージャーが指示していたそうだ。

オリエンタルランドは団体交渉を拒否

オリエンタルランド・ユニオンの団体交渉の求めに対して、オリエンタルランド側は当事者ではないとして団体交渉の席に着くのを拒否している。

またJ-CASTニュースの報道によると、オリエンタルランドの広報部から、東京都と千葉県の労働局の「法令に違反する事項はない」との見解を示されたとのこと。しかしながら他の質問に対しては「お答えする立場にない」「お答えできません」のように口を閉ざしている。

現在、オリエンタルランド・ユニオンは、定期的に舞浜駅周辺でビラ配りを行い、悩みを抱えたキャストに相談を呼び掛けると共に、オリエンタルランド側に団体交渉に応じるよう呼びかけているとのこと。相談は電話やファックス、メールでも随時受け付けている(下記参照)。

ホームページには「出演と出演の間の時間は休憩時間とされて、(中略)メイクも落とさず、行われているショーの出演者に何かあったときのために待機している時間ですが、賃金の対象ではないとされています」「契約時に約束した労働時間が守られていません。(中略)この契約時間が守られたことはほとんどありません」「地震が起きても『震度3は安全』と言われます。(中略)震度計があると言いますが、見たことがありません」などの声が掲載されている。

30周年効果で過去最高益

先日発表したオリエンタルランドの2014年3月期決算は、開業30周年記念イベント効果で初の年間入場者3000万人超えもあり、営業利益は約1144億円、最終利益は約705億円と過去最高を記録した。また「東京ディズニーリゾート、40億円を投じてマーメイドラグーンシアターをリニューアル、10年で5000億円投入(4月30日)」にあるように、新たな投資計画も発表している。

キャストから寄せられた声には「ボーナス、年末・年始手当、交通費などが減らされています。新規募集の時給も100円下がっています。オリエンタルランドは過去最高益を継続しているのに、どうしてキャストの給料が下がり続けるのでしょうか」があった。

人手不足が深刻化する中で、働く人を苦しめて利益を確保する会社は、労働者に見放されても仕方がないだろう。オリエンタルランドもすき家の道を歩むのだろうか。

なのはなユニオン「オリエンタルランド・ユニオン結成!!」

東京ディズニーリゾート、40億円を投じてマーメイドラグーンシアターをリニューアル、10年で5000億円投入(4月30日)

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