資金不足が目立ち始めた東京オリンピック、バスケやカヌー会場を見直し

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東京オリンピック

flickr_Danny Choo

2020年東京オリンピックで予定している競技会場の一部が見直されることが分かった。

3会場の見直しを検討

報道によると、17日に行われた東京都議会で舛添要一東京都知事が明らかにしたもので、見直しの候補として「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」「海の森水上競技場」「葛西臨海公園」の3カ所が上がっている。

「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」は、バスケットボールやバドミントンが行われる予定だが、土壌汚染の処理費用や建設費の高騰に加え、オリンピック後の施設の利用状況が低迷するとの見通しがある。

日本野鳥の会が反対

「海の森水上競技場」と「葛西臨海公園」では、ボート競技が行われる予定だったが、競技基準を満たすための改装費用や整備費などが約70億円から約1000億円に膨らむとの指摘がある上、オリンピック後の施設需要の見込みも十分とは言えない。

特に「葛西臨海公園」を会場とすることには、自然環境に重要な影響があるとして、日本野鳥の会を始め、ラムサール・ネットワーク日本、東京東部漁業協同組合などが反対を表明していた。

コンパクト五輪は既に破綻

「夢の島ユース・プラザ・アリーナ」の代替会場として、埼玉県さいたま市にある「さいたまスーパーアリーナ」が候補に挙がっている。

東京オリンピックでは、選手村(中央区晴海)から半径8キロ圏内に主要な会場を集中させるコンパクトオリンピックがアピールの1つだった。

もっとも「主要な」会場としているように、サッカーの札幌ドームや横浜国際陸上競技場など、射撃の埼玉県の陸上自衛隊朝霞駐屯地、近代五種の調布市の東京スタジアムや武蔵野の森スポーツ施設のように、8キロ圏内から外れている会場もある。

また資金は十分に蓄積(約4000億円)されているはずだったが、こちらも怪しくなってきた。ボランティア活用を掲げているが、間際になれば、小売業やサービス業を中心に人手不足が予想されるため、ボランティア自体の確保も難しくなるだろう。

祭りが終わってみたら、赤字になって国民(赤字の場合は政府が財政保証をする予定)が苦しむ……そんなことの無いように願いたい。

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