新宿の集団昏倒事件、明治大学と日本女子大学の謝罪で幕引きか

2014年06月24日 19時08分

2014年06月24日 19時37分

酒瓶
足成

新宿で起きた大学生の集団昏倒事件で明治大学と日本女子大学が報告を発表した。

大学テニスサークルのメンバー

20日夜、新宿の旧コマ劇場前で若い男女が倒れているとしてツイッターで拡散され、話題になった。公開された写真を見ると、警察官も多数出動する事態になっており、倒れているのがほとんど女性であることも確認できる。

早々にインターネットでは、彼らが明治大学と日本女子大学の公認テニスサークル「クライス」のメンバーであることが確認され、メンバーのツイッターなどを通じて、何人かの個人情報まで明らかになった。

また倒れている人の中に、意識を失って排泄している人もいるとのツイートもあった。これが事実であれば、アルコールの血中濃度による分類では「昏睡期」で、最悪は死に至ることもある。そこまでの状態になるには、びんビールなら10本以上、日本酒なら1升以上、ウイスキーであればボトルで1本以上の飲酒をしたことになる。

詳細未定ながら過度の飲酒とする明治大学

23日になって両大学がホームページに報告文を公開した。明治大学は以下の通り。

新宿旧コマ劇場前で大学生が昏倒していた写真及びその情報が,インターネット上に流れております。この内容について確認したところ,本学公認サークルに所属する部員であることが判明いたしました。
本学学生がお騒がせしましたことを心からお詫び申し上げます。
本件については,過度の飲酒から起きた出来事であり,昏倒していた部員の中には未成年者が含まれていることも判明いたしました。なお,これらの部員の体調は回復しております。
また,詳細については現在確認中です。結果が判明次第,当該サークルに対し,厳正に対処いたします。
今後,このような事態を起こさないよう,再発防止に努めて参ります。

分かっているのは「大学公認サークルの部員」「過度の飲酒が原因」「未成年者がいる」だ。また幸いなことに「部員の体調は回復」しているそうだ。

しかし「詳細については現在確認中です。結果が判明次第,当該サークルに対し,厳正に対処いたします」となっているのを見ると、先の事柄で全てとは言い切れないようだ。さらに詳細な結果を発表するとは書いておらず、これで幕引きを図りたい思惑が見て取れる。

在籍学生の参加を否定した日本女子大

日本女子大学の報告文は以下の通り。

本学公認の他大学合同サークルにおける飲酒事案が6月20日(金)に発生し、ネット上で話題になるとともに、一部マスコミで報道されました。
大学でおこなった現時点までの確認では、この会への本学学生の参加は確認されていません。
ただし本学の大学公認サークルであることは事実ですので、今後の対応について協議する予定です。この度はお騒がせし、大変申し訳ございませんでした。

明治大学が「大学生が昏倒していた」と明確に表現しているのに対し、日本女子大学は「合同サークルにおける飲酒事案」と、ぼかした表現になっている。

そして「現時点までの確認」としながらも「本学学生の参加は確認されていません」としているのが見逃せない。そこには「うちの大学の学生がいないんだから良いだろう」とする考えが透けて見える。

警察の対応は?

気がかりなのは警察の対応だ。報道を見る限りでは、その後に確たる捜査が行われている様子がない。しかし明治大学の報告の通り未成年者がいることが分かっている。そして日本には未成年者飲酒禁止法がある。主だった条文は以下の通り。

3条1項 満20歳未満の者自身が飲酒することを知りながら、満20歳未満の者に対して、酒類を販売・供与した営業者に対して、50万円以下の罰金を科す

2項 未成年者の飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料を科す

4条 酒類を満20歳未満の者に販売・供与した法人の代表者又は法人若しくは自然人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は自然人の業務に関して前条第1項の違反行為をしたときは、違反行為者を罰するに止まらず、その法人又は人に対し同項の刑が科される

彼らがどこでどのように飲酒したのか調べる必要があるはずだ。またインターネットでは薬物使用の噂も流れている。それこそ警察の出番だと思うのだが。

明治大学「本学公認サークルに関する報告」

日本女子大学「本学公認サークルに関する報告」

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