30億円募集、介護ロボット事業の投資詐欺に注意

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逮捕,手錠

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実在する団体に似せて介護ロボット事業への投資を呼びかける詐欺が起きている。

一般社団法人と独立行政法人の違い

一般社団法人シルバーサービス振興会が、ホームページで注意を呼び掛けているのは、介護ロボット事業への投資を呼びかける詐欺だ。

それによると「独立行政法人シルバーサービス振興会」なる団体が、ロボット事業への投資を求めており、「当振興会を装った第三者により、当振興会との関係の有無に関わらず送付されているものであり、当振興会は本件に一切関与しておりません」と説明している。

30万円で年5.5%

同団体のホームページでは、詐欺団体が配布しているパンフレットのコピーを見ることができる。

そこには吉岡重三なる理事長のもっともらしい説明と共に、東京都中央区日本橋本町の本部住所や電話番号も記載している。ちなみに資本金は564億3200万円。役職員数は300名を超える大きな団体だ。

1口30万円で1万口の募集をしており、100口未満は年5.5%、100口以上は年7%、300口以上は年8.5%の想定分配率を示している。低利回りの現在、こんな投資先があれば垂涎ものだろう。

その他にも「信託受益証券発行審査会」「日本政府認証」「東京三菱UFJ信託銀行に信託受益権の発行及び発券を依頼」など、信頼できそうな文言を盛っている。

肝心のロボットは?

パンフレットの表紙には、人型ロボットの写真を掲載している。なかなか良くできたロボットだが、よく見ると胸や膝に「KONDO」のロゴを見つけることができる。

調べてみると、ホビーロボットなとを手掛けている近藤科学株式会社の写真を流用したようだ。ちなみに同社が発売しているホビーロボットは、体長30~40センチ程度。これで介護ができるとすれば、小型の犬か猫くらいだろう。知らないところで巻き込まれた同社にとっては、良い迷惑に違いない。

こうした詐欺行為は無くなりそうにないが、注意を促すことはできるはず。身近な人々にも注意を呼び掛けよう。

一般社団法人シルバーサービス振興会ホームページ

近藤科学株式会社ホームページ

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