年少者のスマホ・ゲーム依存が増加傾向、中学生では約1割が1日4時間以上

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文部科学省「平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について」

文部科学省

文部科学省が「平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)」を発表した。

低位県の底上げに成功

主な項目として「これまで成績が低かった県が改善」「具体的な指導方法の言及」「家庭環境と成績との関連性」を記している。改善例としては、沖縄県の状況や取り組みを紹介し、成果が表れつつあることを示している。

昨年の「できる子の特徴、テレビは1日1時間、新聞を読み、ネットやゲームは適度に、だが……(2013年12月27日)」でも書いたように、生活環境が与える影響が大きいのも明らかだった。

利用時間の長短で10%の差

こうしたまとめは他のメディアも書いているので、表題の通りスマートフォンやゲームについて書いていこう。

資料では「児童生徒の学習・生活習慣と学校の平均正答率との関係」として、小学生の国語と算数、中学生の国語と数学の正答率を、スマートフォンや携帯電話の1日当たりの使用時間(ゲームは除く)で比較している。

予想がつくだろうが、スマホなどの使用時間が短いほどテストの正答率が高く、長いほど正答率が低くなっている。

使用時間が30分未満と4時間以上で、最も差の大きいものは中学校の数学Bで、30分未満の正答率は65.8%、4時間以上の正答率は47.2%と18.6%、最も差の小さいものは中学校の国語Aで、同じく82.0%と73.5%で差は8.5%だった。

単純にスマホの使用時間が短ければ成績が上がるわけではないだろう。むしろスマートフォンなどを時間を区切って使う(もしくは親がそう躾けている)子供は、勉強にもメリハリをつけて取り組んでいるのではないだろうか。

長時間化の傾向

資料では、携帯電話やスマートフォンの1日当たりの使用時間とゲームの1日当たりのプレイ時間をまとめている。

携帯電話やスマートフォンを持っていないと答えた小学生は46.0%で、4時間以上使うと答えた小学生は2.7%。これが持っていない中学生は23.1%に減り、4時間以上使うと答えた中学生は10.8%に増えている。

さらにゲームの1日当たりのプレイ時間は平成21年、25年、26年の結果を並べているが、年々、長くなっている。平成26年の結果では、1日4時間以上ゲームで遊ぶ小学生は8.8%、中学生は10.8%だ。

子供達に気付かせるには

スマートフォンやゲームをする時間が長いほど成績が悪い。そして年々スマートフォンやゲームをする時間が長くなる。単純にこれを合わせれば、今後、子供達の成績は年を追うごとに下降することになる。

イロリオでも「使い過ぎ注意!スマホ依存で生活が破綻する人が増加中(8月25日)」のように、スマホ依存を警告する記事を多数掲載している。

子供達に啓発するには、家庭や学校の取り組みが重要になるだろう。それでもダメな場合は、もしかしたら子供達(大人もかも)のスマートフォンやゲーム時間を制限する法律が生まれるかもしれない。

文部科学省「平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)」

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