法務大臣に朝日記者だった松島みどり議員が決定、死刑執行はどうなる?

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松島みどりホームページ

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第2次安倍改造内閣で松島みどり衆議院議員が法務大臣に決定した。

第2次安倍改造内閣発表

第2次安倍改造内閣の閣僚が発表された。菅義偉官房長官、麻生太郎財務大臣、岸田文雄外務大臣らが留任する一方で、元自民党総裁で谷垣禎一前法務大臣の幹事長就任や女性5人の入閣など話題がいろいろだが、ここは女性大臣の1人、松島法務大臣に絞って見てみよう。

東京14区戦選出

大阪出身の松島大臣は、墨田区や荒川区からなる東京14区を地盤としている。当選4回(小選挙区3回、比例1回)の58歳。これまでに国土交通副大臣や経済産業副大臣に就任している。

また法務委員会の理事を務めていたこともあり、法律分野への意欲は旺盛だ。

刑法や少年法の改正を目指す

ホームページを見ると「大切なものを守ります」として、個人的に進めたい政策を列記している。特徴のあるものを抽出してみよう。

領土問題では「尖閣・魚釣島など国境の島に自衛隊を駐留させます」「国境近くの離島などの土地を外国資本が購入できないようにする法制度を整備します」、生活保護では「不正受給の罰金、罰則を強化します」「45歳以下の健康な人は『期限付き』に改めます」としている。

いじめ問題では「刑法・少年法を改正します。中学1年以上は警察の捜査や裁判、少年院収容の対象とします」、犯罪関連では「『強姦』『強制わいせつ』に対する刑罰を重くし、仮出所の判断を厳しくします」「12歳以下の子どもを対象にした性犯罪の前歴者は(中略)諸外国並みの『子供を守る再犯防止策』を導入します」としている。

松島法務大臣により、これらが一歩前進するかもしれない。

朝日新聞記者の経歴も

松島大臣は東京大学経済学部を卒業後、朝日新聞社に入社した経歴がある。政治部や経済部などの記者として約15年勤務した後、自民党の候補者公募に応募して、1995年に退社している。

ホームページのコラムでは、朝日新聞社時代に触れたものがある。2006年に長男が大麻所持で逮捕されたとして話題になった秋山耿太郎朝日新聞社会長は、彼が政治部長時代に部下だったとのこと。

当時、秋山政治部長は、松島記者が自民党の公募に応募したことを知ると「すぐ辞めろ。今すぐ辞表を書け。週刊誌に書かれないうちに。書かれたら俺の立場がない。どうするんだ」と迫ったそうだ。

そんな秋山氏を松島議員は「しっかり出世されたようだ。私がすぐに記者を辞めたのもよかったのだろうか。記者が政治に出るのは不偏不党を犯す、というので問題になるのだが、昨年夏の選挙前の『政権交代』に賭けた朝日など報道各社の動きは不偏不党と言えるのだろうか」と批判的に書いている。

ちなみに朝日新聞が慰安婦問題でねつ造記事を掲載し始めたのが1992年、つまりまだ松島記者が在籍していた頃だ。昨今、河野談話の見直しなど慰安婦問題が盛り上がっているが、松島大臣が発言する機会はあるのだろうか。

死刑執行命令書

法務大臣が注目を集める仕事の1つに、死刑執行命令書への署名と押印がある。死刑執行における実質的な最後の関門となっており、署名と押印が行われると、数日程度の後に執行される。

かつて信条などを元に署名を拒否したり、長期の就任でも署名をしない大臣がいたりもして話題になった。

逆に2007年当時の鳩山邦夫法務大臣が、約1年間に13人の命令書に署名したことを、朝日新聞社が「死に神」と表現して問題になったこともある。

約3年間の民主党政権下は、9人の法務大臣が誕生したが、署名をした法務大臣は3人で、執行されたのは9人に留まっている。

その後、第2次安倍内閣での谷垣前法務大臣は、約2年間で11人の命令書に署名した。

松島法相の姿勢は?

松島大臣はブログ「奮戦中」2012年1月13日投稿分「新法相のもと、死刑執行ゼロが続くのか」で、民主党時代の死刑執行ゼロを批判している。

そこでは死刑廃止議員連盟のメンバーである小川敏夫参議院議員が法務大臣に就任したことを、「小川法相は、どうするのだろうか」「(死刑を)執行しないのは、法相自らが法律を犯していることになる。これでは、法治国家と言えない」と書いて、民主党の人選を嘆いた。

ただし小川法務大臣の就任期間には、3人の死刑が執行されている。その意味では松島議員の批判は、杞憂に終わったことになる。

こうした主張をしている以上、谷垣前法務大臣に続いて、スムーズに死刑執行が行われそうだ。

松島みどりホームページ「政策 大切なものを守ります」

松島みどりきままにコラム2010年4月1日「朝日記者15年、辞めて政治に15年」

松島みどりブログ「奮戦中」2012年1月13日「新法相のもと、死刑執行ゼロが続くのか」

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