司法試験の合格率が過去最低の22.6%、合格者ゼロの法科大学院が4校も

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弁護士会

県田勢

平成26年の司法試験合格者が発表された。

合格者が2000人を割り込む

法務省は9日、今年の司法試験の合格者などを発表した、

合格者数は1810人で、2000人を下回ったのは平成18年以来のこと。受験者数は8015人で、合格率22.6%は、現在の制度となって以来、最も低い割合だ。

最多合格者数は早稲田

最も多く合格者を出した法科大学院は、172人の早稲田大学、次いで中央大学(164人)、東京大学(158人)、慶応大学(150人)、京都大学(130人)などとなっている。

視点を変えて合格率で見ると、京都大学(53.1%)がトップ、次いで東京大学(52.0%)、一橋大学(47.1%)、慶応大学(44.6%)、大阪大学(40.2%)の順だ。

合格者数ゼロも

合格者がゼロだったのは、愛知学院大学、神奈川大学、島根大学、姫路獨協大学だ。

また合格者が一桁止まりの法科大学院が39校ある一方で、合格者数上位5校の合計が774人と、合格者全体の約43%を占める結果となっている。

先に書いた合格者がゼロだった4校の内、島根大学は募集停止、姫路獨協大学は廃止が決まっている。合格者の少ない法科大学院は、厳しい先行きになりそうだ。

予備試験制度が形骸化

予備試験通過者の合格者数は163人で、合格率は66.8%だった。合格者数は早稲田、中央に次ぐ多さで、合格率は法科大学院から頭一つ抜け出している。

本来は経済的事情などで法科大学院に通えない人への制度だったが、合格者の内、法科大学院生が72人、大学生が47人と大半を占めており、制度が形骸化していると言っても良さそうだ。

もっとも参考記事にあるように、弁護士自体が過剰になりつつある現在、司法試験に合格したからと言って喜んでばかりもいられないだろう。労苦の結果が実ることを願うばかりだ。

法務省「平成26年司法試験の結果について」

【参考記事】
司法試験「5年で3回」から「5年で5回」に受験制限緩和も弁護士は増えるか(1月9日)

4割が所得70万以下?止まらない弁護士の横領事件(5月9日)

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