値下がりが続く米の値段「貧乏人は米を食え」になるかも

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ご飯

足成

米の価格が下がり続けている。

11月以降も値上げが続々

消費税アップに続き、円安による輸入品の価格上昇から、消費者には厳しい秋風が吹いている。

分かっているものでは、UCC上島珈琲や味の素ゼネラルフーズがコーヒー製品を、日清食品や明星食品がインスタント麺の値上げを決めている。

値下がりを続ける米

こうした中で値下がりを続けているのが米だ。

農林水産省の発表した「平成25年産米の相対取引価格・数量(平成26年8月)速報」を見ると、価格で昨年比(つまり24年産米との比較)を上回っているものは1つもない。

福島県の「コシヒカリ」や山梨県の「コシヒカリ」が、かろうじて99%(やや安)となっているくらいで、80%台や70%台の昨年比価格が目につく。

中には群馬県の「あさひの夢」の67%(昨年の価格:1万5540円、今年の価格:1万475円)、千葉県の「ふさおとめ」の69%(同1万5443円、1万593円)のように、3割以上も価格の下がっている米もある。

先物取引の価格も下がる傾向にあり、1年前と比較して、東京コメ取引では約40%(昨年10月:1万3000円→現在:7500円)の下落、大阪コメ取引でも約25%(同1万3000円→9500円)の下落だ。

原因は米余り

最大の原因は食べる分より作る分が多いこと、つまり米余りだ。

同省の資料によると、国内の米の在庫は2011年に起きた東日本大震災の影響で減少したものの、昨年から増加の傾向に戻っている。

さらに同省の今年の予想収穫量は約790万トン。そして需要見込みは約778万トン。つまり今年も差し引き12万トンの米が余るようだ。

同省、経済産業省、農協などがタッグを組んで(バラバラで?)、生産調整、飼料用米への転作、海外への輸出を勧めているが、根本的に需要の減少に歯止めがかからないこともあり、需給動向が改善するには至っていない。

麦は値上がり傾向

「パンがなければケーキを食べれば良いじゃない」と言ったのがマリーアントワネットで無いように、「貧乏人は麦を食え」も池田勇人大蔵大臣の発言そのものでは無く、発言を受けた新聞の見出しなのだとか。

先にインスタント麺の値上げを書いたが、円安による小麦の輸入価格の値上がりは、パンやうどんなどにも影響を広げつつある。

安い食パンだと1袋で70円くらいか。米だと5キロ1000円、10キロ2000円くらい。そこそこおいしい米なら、もう数百円高くなるだろう。

腹持ちの良さや調理(炊飯)の手間もあるので、一概にどちらが安くつくかを判断するのは難しいが、安くなった米に目を向ける人が増えて欲しいものだ。

農林水産省「米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等」

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