幸福の科学大学が「ルール破り」と下村大臣に抗議文、仲介者に萩生田議員の名前も

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文部科学省

県田勢

3つの主張

千葉県に開校を予定していた「幸福の科学大学」の開設を文部科学省が不許可とした問題で、学校法人「幸福の科学学園」が、審査手続きにおける下村博文文部科学大臣の対応に不正行為があったとして、弁明を求める請求書を送付・公表している。

これによると「書類審査が大前提である審理手続きのルールを破った」「前室長らの『内諾』を反故にした」「下村大臣による幸福実現党への脅迫」の3つを主張している。

今回の弁明請求書は、「11月22日、幸福の科学学園に対し、下村文科大臣名義で届いた『5年間のペナルティ期間を設けるのが相当と考えるが、弁明書を提出する機会を与える』旨の不当な通知に対して断固抗議し、下村大臣に対し、その不正行為の弁明を請求するもの」としており、弁明と言うよりは、文中にあるように「抗議」の意味合いが強いものになっている。

2015年開校予定

「幸福の科学大学」は、大川隆法氏が代表を務める宗教団体「幸福の科学」から派生した学校法人「幸福の科学学園」が計画し、2015年4月の開校を目指していた。

しかし10月、文部科学省の大学設置審議会が不許可の答申を行い、審査の過程で不適切な行為があったとして、同省は5年間のペナルティ期間を設ける方針を示していた。

同団体には、栃木県に幸福の科学学園中学校・高等学校那須本校が、滋賀県に幸福の科学学園関西中学校・高等学校関西校がある。

ルール破りとは?

「ルールを破った」とするのは、大学の審査手続きが書面や面接、実地以外の事柄を参照にしないとしているにも関わらず、ホームページの記載を元に類推したことを審査の基盤としたことのようだ。

また当初問題にならなかったことで、後なってに是正を求める「不意打ち行為」は、同省の内規に反する「騙し打ち」ともしており、事前相談において問題にならなかった「霊言」などについても言及している。

萩生田議員の仲介

内諾の反故については、委員などからの意見を受けて、授業カリキュラムの変更を行ったり、自民党の萩生田光一衆議院議員の仲介により学長候補者を変更していたが、担当室長の移動により、こうした対応が無駄になったことがあるようだ。

霊言本の問題

3つ目の「脅迫」は、6月7日に発売された「文部科学大臣・下村博文守護霊インタビュー」がベースにあるようで、発表によると下村大臣本人から幸福実現党に、出版中止などを求める電話がかかってきたとのこと。

こうした事例から教団や学校法人に対して圧力をかけたのは下村大臣であるとして「弁明すべきは文部科学省・下村大臣」と結論付けている。

12月9日までに弁明を求める

興味深いのは、文中に「教団の多数の信者は、下村大臣がシンパ議員であるものとして選挙で応援するなどしてきた」とあることだ。これが事実であれば、支援を受けてきた下村大臣が手のひらを返すような行為に走ったのは、何か原因がありそうだ。

文中では、請願権や請願法を持ち出して、12月9日までに下村大臣に弁明を求めている。下村大臣は選挙前に、とんでもない爆弾を抱えてしまったのかもしれない。

幸福の科学大学「下村文科大臣に対する『文科大臣の不正行為に関する弁明請求書』の提出について」

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