国立競技場の解体工事入札が3度目も保留に、韓国の平昌を笑えなくなってきたかも

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国立競技場

足成

12月中の解体開始は困難か

2日、東京都新宿区にある国立霞ヶ丘陸上競技場、通称「国立競技場」の解体工事における入開札が行われ、業者の決定が保留となったことが分かった。

これは最も低かった入札額が最低基準価格を下回ったことから、業者の施工内容を確認するための作業(低入札価格調査)が必要になったためだ。

確認作業は、早くて1週間程度、長引けば数種間かかる見込みのため、12月半ばにも取り掛かる予定だった解体作業は、さらに遅れる見込みだ。

不可解な過去の入開札

当初、5月に大手ゼネコンを対象に入開札を行ったものの、どの企業も予定価格を超過したことから不調に終わった。

対象を解体業者に拡大して7月に行った2回目の入札では、最低価格を提示した「フジムラ」などに、今回と同様の企業調査が行われ、具体的な指摘がないままに失格となり、結果として「関東建設興業」が落札企業となっていた。

しかし期限前に入札資料を開封するなどの不正行為が発覚、参議院予算委員会で官製談合ではないかと問題になったことや、業者から告発を受けた内閣府が、競技場を管轄する日本スポーツ振興センターに指示したことで、3度目の入札が行われることになった。

遅れる工事日程

地上5階、地下1階の国立競技場は、のべ約5万1600平方メートルの広さで、解体だけで約1年かかる作業だ。

もちろん新競技場の建設もあり、解体と同時進行で建設工事に取り掛かり、当初の予定では2019年3月に工事を完了するはずだった。

しかし新競技場については、デザイン面や、人手不足や資材の高騰による費用面などの問題も発生しており、予定通りに進むか首を捻りたくなる状況だ。

2018年に韓国の平昌で行われる予定の冬季オリンピック会場も工事の遅れが現実化しているが、どうやら他人事でなくなってきているのかもしれない。

日本スポーツ振興センター「国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事の開札について」

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