「小悪魔ageha」の出版社インフォレストが破産決定、雑誌の市場規模は4割減

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東京地裁の決定

女性向けのファッション雑誌「小悪魔ageha」などを発行していた出版社「インフォレスト」が東京地方裁判所から破産開始の決定を受けたことが分かった。

報道によると、負債総額は約29億円。子会社2社も同時に破産となり、こちらの負債総額は約20億円。

2010年に転機が

2002年に設立された同社は、主にファッション雑誌やパズル雑誌などを発行していた。

「ギャル」と呼ばれた10代20代の女性を対象読者とした「小悪魔ageha」は、最盛期には30万部を超える発行部数となり、「age嬢(あげじょう)」と名付けられた専属モデルの中には、飲食店勤務から芸能活動に転身したり、自ら事業を立ち上げる者もいた。

男性向けの「Samurai magazine」や、パズル雑誌「クロスワードキング」なども発行、2009年には年間売上が約75億円となっていた。

しかし2010年、カラーズインターナショナルが同社を買収した頃から、雑誌の路線が迷走し始める。設立当初のメンバーが退社したこともあって、ファッション雑誌の発行部数が激減、同時に広告収入も落ち込んでいった。

一部は事業譲渡に

今年4月15日に事業停止を発表、コンテンツの売却が進められていた。

バスル系の雑誌は、ニュースサイト「RBB TODAY」や教育情報サイト「リセマム」などを運営するリードに、「Samurai ELO」は三栄書房に移行することが発表されている。

日本国内における出版市場は、1995年の約2兆5000億円(書籍が約1兆円、雑誌が約1兆5000億円)をピークに右肩下がりを続けている。2013年時点では約1兆7000億円(書籍が約8000億円、雑誌が約9000億円)だ。

電子書籍に注力している出版社もあるが、市場規模は1000億円程度で、穴埋めには程遠い状況だ。出版社にとっては、より厳しい状況しかなさそうだ。

【参考記事】
付録付き雑誌の立役者、宝島社が強い!30代女性向け雑誌1位、2位を独占(4月27日)

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