警察庁発表、昨年の通信傍受件数は26件、薬物事件などで72人を逮捕

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逮捕,手錠

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法律に基づく報告

警察庁が2014年における通信傍受に関する状況を公表している。

これは「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律」に基づいて、毎年、国会に報告すると共に公表しているもので、通信を傍受した件数や期間、逮捕者数などが記されている。

昨年は10の事件に対して26件の請求と許可が行われ、72人の逮捕者があった。また2013年に請求・許可した事件に対して、新たに38人の逮捕者が出ているとのこと。

年間10件ペース

過去の5年間の推移を見ると、2010年は10の事件に対して34の請求があり、47人の逮捕者が出ている。2011年は10件・25件・46人、2012年は10件・32件・44人、2013年は12件・64件・117人だ(各年の逮捕者は翌年以降の追加を含む)。

何となく気になるのは、年間10件程度の事件に限っているのかなと。対象となる事件は、薬物関連(麻薬特例法、覚せい剤取締法、大麻取締法)や銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)が多く、まれに組織的犯罪処罰法違反が登場する。

こうした類いの事件が毎年10件程度に収まるとは考えにくいものの、通信傍受のイメージから、申請件数を限定していると言うことはないだろうか。

通話回数の多さ

資料を見ていて気づくのは、通話回数の多さだ。例えば2012年に麻薬特例法違反に伴い通信を傍受したある携帯電話には、11日間で981回の通話があったとのこと。1日平均で約89回だ。

事案が麻薬特例法違反なだけに「薬物の売り手なのかな」と思わせる回数だ。他にも約10日間で数百回、約1か月で1000回を超える通話を行っている電話がいくつもある。

便利な機器だけに、悪用されることは減らないようだ。

警察庁「通信傍受法第29条に基づく平成26年における通信傍受に関する国会への報告について」

法務省「平成26年中の通信傍受の実施状況等に関する公表」

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