平昌五輪で共同キャンペーン!日中韓の観光担当大臣会合で日本が巻き込まれる危険性

Text by

  • 0
オリンピック

shutterstock

4年ぶりの会合

東京都で日本・中国・韓国の観光担当大臣会合が開かれ、交流人口を増やすなどの共同声明を採択した。

4年ぶりに行われた会合には、日本からは太田昭宏国土交通大臣、中国からは李金早(リ・キンソウ)国家旅游局長、韓国からは金鍾徳(キム・ジョンドク)文化体育観光部長官が出席。昨日から2国間会合と大臣会合が行われ、共同声明を発表した。

2020年に3000万人の相互交流

共同声明では、3か国内相互の観光客などを2020年に3000万人に増やすことを目標とした内容を採択した。

目標達成のために、減少傾向にある日本から中国や韓国への観光客を増やすよう努めることや、中国人のビザの緩和、2018年平昌オリンピックと2020年東京オリンピックに向けたキャンペーンを共同で行うことなどが話し合われた。

減少する中国・韓国への観光客

日本の海外旅行者数は、1995年に1500万人を突破すると、若干の増減があるものの毎年1700万人前後で推移している。

しかし中国への旅行客は、2010年に約373万人となったのが最高で、2014年には約271万人と4年連続で減少した。

韓国も同様で、2012年に過去最高の約351万人となったものの、2013年は約274万人、2014年は約228万人と2年連続で減少している。

「韓国に200万人以上も行ってるの!」と思う人がいるかもしれないが、仁川空港のトランジット客や在日韓国人の帰国などを除けば、旅行客の実数は3分の1や4分の1に過ぎないとの見方がある。

中国や韓国が減っている一方で、他のアジア地域の観光客が増えているようだ。アジアで増えている国は次の通り。

台湾:約163万人(2013年比+15.0%)
マレーシア:約51万人(2012年比+9.2%)
シンガポール:約83万人(2012年比+10.0%)
ベトナム:約64万人(2013年比+7.4%)

平昌オリンピックは大丈夫?

史記に「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」の言葉がある。

桃や李(すもも)は花や実があるので何も語らなくても木の下には自然に道ができるとして、徳のある人には自然と人が集まってくることの例えだ。

観光客もこれと似たようなものだろう。その国や土地に見るべきもの、訪れるべきものがあれば、何もしなくても観光客は増えるはずだ。それに合わせて国内事情を整えれば十分で、数字を増やそうとして無理をする必要はない。

また普段から神経を逆なでするようなことをしながら、観光客を増やそうと考えるのが間違いだ。

もし「平昌オリンピックを現地で見たい!」と思う人がいれば、キャンペーンなどを行わなくても、オリンピックを目当てに人は集まるだろう。

もっともオリンピックが普通に開催されればの話で、「余計なキャンペーンをしたな!」と日本まで睨まれなければ良いのだが。

国土交通省「第7回日中韓観光大臣会合の開催日程について」

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking