5年間で39件の美容師法違反の検挙!国民生活センターがまつ毛エクステに注意喚起

2015年06月04日 22時02分

2015年06月04日 22時13分

女性,美容,鏡
shutterstock

2014年度は124件の相談

国民生活センターがまつ毛エクステンションに対して注意喚起を行っている。

同センターの発表によると、2010年にまつ毛エクステの注意喚起を行ったものの、その後もまつ毛エクステに関する相談が、毎年100件以上寄せられていることから、改めて注意喚起ともに、関連団体への要望を行ったとしている。

2014年度の相談件数は124件で、2012年度の147件よりは少ないものの、減少傾向にあるとは言えない状況だ。

20代と30代女性

5年間に寄せられた相談599件の傾向を見ると、性別は女性が593件、不明が6件、年齢は20代が211件、30代が197件と、20代と30代の女性がほとんどを占めている。

また被害を寄せた人の中で、医療機関を受診していない人が159件だった一方、一か月以上の治療を受けた人が18件あり、被害に大きな差があることが分かる。

ただし消費者へのアドバイスとして、「異変を感じたら医療機関を受診」もあるため、異変を感じても受診どころか、相談すらしない人が、かなりいることが想像できる。

施術者は美容師に限る

厚生労働省の通知により、まつ毛エクステは美容師資格を持った人しかできないことになっている。ただしこの通知が出されたのは2008年で、それ以前は、誰でも施術が可能な状態だった。

また美容師の専門学校などの全てがまつ毛エクステを教えているわけではないため、美容師資格を持っていても、まつ毛エクステの技術が十分とは限らないのも事実だ。

資料には、警察庁の発表として、まつ毛エクステンションに係る美容師法違反での検挙件数を記している。2009~2014年の5年間で39件ながら、検挙されないままに施術を行っている人が、まだまだたくさんいるのではないだろうか。

最後は消費者の自衛

資料では、いくつかの事例を掲載している。

まつ毛エクステをしたきっかけとして、「知人の紹介」「無料情報誌」「SNSで安い店を見つけた」「フリーペーパーで見つけた」とあり、資格や技術などよりも値段を重視している様子が垣間見える。

またアンケート調査で、まつ毛エクステの場所を選ぶ際に重視したことを聞いている。回答(1000人、複数回答)は次の通り。

技術の高いスタッフ:519人
価格が安い:446人
ネットの評判:248人
身近な人の評判:214人
カウンセリング:204人
美容師免許:201人
安全性の配慮:182人
店の雰囲気:66人
種類の豊富さ:57人

美容師免許を重視した人は約2割、そして技術やカウンセリングを重視した人がいる反面、価格やネットの評判で決めた人も多い。

同センターでは、業界団体や行政に対して、安全性の向上や有資格者による施術の徹底、技術の向上などを求めているが、最後に判断するのは消費者だろう。

資料では、角膜や結膜に障害を起こした写真を掲載しており、何とも痛々しい状況だ。そんなことにならないためにも、消費者が自衛を心がけるべきだろう。

国民生活センター「後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害」

【参考記事】
まつ毛エクステ被害が急増中、推定被害者は1万人以上か(2014年5月9日)

注目の記事