甲子園バックネット裏の席取りが問題に、ネットでは抗議の署名活動が開始

Text by

  • 2
Youtube「甲子園 開門ダッシュ席取り」

Youtube/hikoike

愛好団体「8号門クラブ」

佳境に差し掛かった夏の高校野球大会で、一部グループの行動が問題になっている。

問題になっているのは「8号門クラブ(倶楽部)」と呼ばれる高校野球の観戦を愛好する団体で、彼らのバックネット裏の席を確保する行動や、グループ以外の人に対する言動だ。

「8号門」は、甲子園球場北側にある出入り口の1つで、バックネット裏の席に最短距離で行けるようになっている。

阪神甲子園球場座席図

阪神甲子園球場ホームページ

「8号門クラブ」は、確たる団体ではないため、メンバー数は不確定で、報道によると、数十人から100人程度とバラバラだ。

目に余る席取り行動

インターネットの動画サイトには、2013年夏の席取りの様子がアップされている。

「甲子園 開門ダッシュ席取り」の2分足らずの動画では、「8号門クラブ」と見られるメンバーが開門と同時にバックネット裏の席を確保する様子が映っている。

プロ野球などと異なり、全席自由席になっている甲子園大会では、基本的に早い者勝ちとなっているため、急ぐこと自体は不思議ではない。

しかしタオルやカバンなどを使い、1人がいくつもの席を確保するのは問題だ。

40秒辺りから、球場警備員が登場し、何やら注意を呼び掛けている様子も映っているが、座席確保に夢中な一団は聞き入れていない。

恫喝行為も

今回話題になったのは、「8号門クラブ」に属さない男性が、バックネット裏の席に座ることを目指したためだ。

男性はお目当ての席には座れなかったものの、努力のかいあってか、その隣の席を確保することができた。

しかし男性に対して、「8号門クラブ」のメンバーから座席を移動するよう恫喝する行為があったとしている。

男性が自らの行動をネットで発表していたことから、一連の状況は男性本人のツイートだけでなく、周囲に座っていた第3者の写真などでも伺うことができる。

署名活動開始

こうした状況を受けて、ネットサイトでは、署名活動が行われている。

対象になっているのは、8号門クラブ、日本高等学校野球連盟、朝日新聞社で、「甲子園のバックネット裏は八号門倶楽部のものではありません。一部団体の私物化に抗議します」と宣言している。

現在のところ、約200人の署名が集まっている。

問題はメディアにも

問題は「8号門クラブ」メンバーの行動にあるが、それを許容していた周囲にも誤りがある。

タオルなどの席取りには、警備員からより強い注意ができるはずだ。8号門前には、私物などで場所取りをしている様子を写した写真がネットにアップされている。そうした状況を放置する球場関係者の対応も問題だ。

これまでに新聞、テレビ、週刊誌などで、度々「8号門クラブ」やそのメンバーを取り上げているが、いわゆる「美談」や「熱心な愛好家」としての面ばかりがクローズアップされているとのこと。

安易な美談で盛り上げるばかりがメディアの役割ではないだろう。

阪神甲子園球場「座席案内」

Youtube「甲子園 開門ダッシュ席取り」

「変えたい」気持ちを形に「甲子園のバックネット裏は八号門倶楽部のものではありません。一部団体の私物化に抗議します」

【参考記事】
甲子園バックネット裏の席取り問題、ネットの署名が5000人超え

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking