1錠8万円のC型肝炎特効薬に保険適用、637万円が自己負担約6万円に

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臨床試験で好結果

厚生労働省の中央社会保険医療協議会により、新たなC型肝炎治療薬に、保険の適用が認められたことが分かった。

対象となったのは、ギリアド・サイエンシズ社の「ハーボニー配合錠(一般名:レジパスビル・ソホスブビル配合剤)」だ。

これは日本人のC型肝炎患者全体の約7割を占める遺伝子タイプ1型が対象で、1日1錠を12週間服用するタイプ。

臨床試験では、対象の患者157人全員にウィルスが確認されなくなる好結果を示している。

12週間服用すると

資料によると、1錠の薬価は8万171円。1日1錠を12週間服用すると、約673万円となる。

保険適用により、これが約6万円(収入により月額2万円、もしくは1万円)にまで抑えられることになる。

副作用は大丈夫?

ギリアド・サイエンシズ社と言えば、2型のC型肝炎治療薬「ソホスブビル(一般名:ソバルディ)」を思い出す。

ソホスブビルは、ハーブティーなどに含まれるセイヨウオトギリソウとの併用に対して注意喚起が行われた。

今回、保険適用が認められたハーボニー配合錠(レジパスビル・ソホスブビル配合剤)の名前で推測できるかもしれないが、ソホスブビルに別の成分を組み合わせた薬だ。

経済効果はどれほど?

ハーボニー配合錠は、9月にも発売が開始される見通しで、肝炎患者には朗報に違いない。

日本人のC型肝炎感染者数は、潜在的なウィルスキャリアを含めると、150万~200万人と推定されている。その内、約7割であれば、100万~140万人だ。

全員一度に治療を始めるとは考えられないものの、少なくとも万人単位の患者が治療を希望するのではないだろうか。

保険適用による国の負担は小さくないはずだが、重症化した場合の負担増がなくなることや、患者が完治することによる経済効果を期待したい。

厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会(第302回)議事次第 DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」
(ハーボニー配合錠は3ページ目)

ヤンセンファーマ「C型肝炎ウイルス感染の経済的損失は4088億円 2013年C型肝炎ウイルス感染とその薬物療法の社会的影響をデロイトが推計」

【参考記事】
C型肝炎新薬「ソホスブビル(ソバルディ)」とセイヨウオトギリソウの飲み合わせに注意(6月11日)

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