共同、読売、朝日、毎日が世論調査を発表、安倍内閣支持率が最も高いのは?

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国会議事堂

県田勢

安倍内閣の支持率は?

20日夜になって、各メディアが世論調査の結果を発表した。安倍内閣の支持率などを比較してみよう。

【共同通信】
支持する:38.9%(前回[8月14、15日]から-4.3P)
支持しない:50.2%(同+3.8P)

【読売新聞】
支持する:41%(前回[8月15、16日]から-4P)
支持しない:51%(同+6P)

【朝日新聞】
支持する:35%(前回[9月12、13日]から+1P、前々回[8月22、23日]から-3P)
支持しない:45%(同+3P、+4P)

【毎日新聞】
支持する:35%(前回[8月8、9日]から+3P)
支持しない:50%(同+1P)

どれも支持率が下がって……と書きたいのだが、毎日新聞は上がっている。

これは毎日新聞が前回調査(8月8、9日)したのが、総理談話の発表(8月14日)前だったのと関係しているようだ。

他3社の世論調査では、総理談話の発表により支持率が上がり、今回の世論調査で下がっている。

他社が「前回と比較して下落」のような表現を入れているにもかかわらず、毎日新聞だけが「前回と比較して上昇」とは書きにくいだろう。総理談話の発表後に、世論調査を行わなかったことが仇となったのかもしれない。

ただし総理談話発表前の支持率は、共同:37.7%(7月17、18日)、朝日:37%(7月18、19日)、読売:43%(7月24、25日)だった。

つまり総理談話発表前を起点として、発表後と安保関連法案成立で行って来いの格好となり、結果として共同と毎日が微増、朝日と読売が微減だ。

この辺りを、安倍総理や側近、自民党首脳らが読みに入れていたとすれば、絶妙のさじ加減と言うべきだろう。

安保関連法案は?

世論調査では、安保関連法案の質問が多い。それぞれの記事中から、特徴的なものをピックアップしてみよう(記事からの抽出と表現を揃えるため、一部の表現を変更しました)。

【共同通信】
安保関連法案の審議
尽くされた:14.1%
尽くされていない:79.0%

安保関連法案の安倍政権の姿勢
十分に説明していると思う:13.0%
十分に説明していると思わない:81.6%

【読売新聞】
安保関連法案の成立
評価する:31%
評価しない:58%

安保関連法案の内容について、政府・与党の説明
十分:?(記事中に表記なし)
不十分:82%

【朝日新聞】
安保関連法案に対して
賛成:30%
反対:51%

国会での議論
尽くされた:12%
尽くされていない:75%

安保関連法案は憲法に対して
違反している:51%
違反していない:22%

【毎日新聞】
安保関連法案の国民への説明
十分:13%
不十分:78%

安保関連法案は憲法に対して
違反している:60%
違反していない:24%

安保関連法案の説明や、国会での議論が「不十分」と答えた人が、7割どころか8割を超えた結果もある。これまでの世論調査で、今国会での成立を疑問視していた人が多かったため、それが反映した結果となった。

そこで気になるのは、朝日新聞の「安全保障法案に対して、賛成:30%、反対:51%」だ。

これまでの世論調査では、安保関連法案対しては、賛成や必要と答えた人がもう少し多かったか、場合によっては反対や不要を超えていた。ここまで変わったのはなぜだろうか。

毎日新聞と朝日新聞の記事では、強行採決を含めた国会の進め方に対する調査結果の一部が記述してある。

それによると、毎日新聞では自民党支持層の41%で「(強行採決は)問題だ」(「問題ない」は49%)と答え、朝日新聞では自民党支持層の48%で「(国会の進め方が)良くなかった」(「良かった」は34%)と答えたそうだ。

自民党支持層以外では、「(強行採決は)問題」「(国会の進め方が)良くなかった」と答えた人が多かったのは容易に想像できる。

先に「絶妙のさじ加減」と書いたが、今少し慎重な審議や採決の進め方を選択した方が良かったのかもしれない。

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