大学の就職担当者も悩んだ今年の就職活動、6割超が「オワハラ相談を受けた」と回答

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二極化が広がる

人材派遣や情報提供サービスを行っているディスコが、今年の就職活動について、全国の大学担当者を対象としたアンケート結果を公開している。

全国267校の大学(国公立56校、私立211校)から得られたアンケート結果によると、各大学の就職担当者もスケジュールの変更に振り回されている様子が伺えた。

企業からの求人情報は「増えた」が74.9%だった。

しかし内定状況は「高まっている」が22.5%、「低下している」が21.7%、「変わらない」が50.2%となっている。

回答者のコメントには「内定の出た学生と出ない学生の二極化がさらに広がったことを実感」とあり、優秀な学生や積極的に動いた学生に、内定が集まりがちな状況がありそうだ。

スケジュール繰り下げが悪影響

今年の就職活動では、4月だった選考開始(実質的な内定出し)が、8月に繰り下げられた。

繰り下げが学生に与えた影響は、「不利になった」が27.0%、「どちらともいえない」が56.2%、「有利になった」がゼロ。「やや有利になった」が2.2%。

さらに文系学生、理系学生のどちらに対しても「悪影響がある」が4割を超え、「どちらともいえない」が5割程度、「悪影響はない」は10%未満だった。

昨年67.2%だった、「企業の青田買いが積極的になった」が69.7%と微増するなど、相変わらず企業側がスケジュールを無視している状況も見られる。

夏季休業期間に集中的に実験等をおこなっていたが、選考と重なる場合も多く学生が苦労した」「インターンシップに参加した学生の青田買いが行われる」などの意見が寄せられている。

増えるオワハラ

内定先の企業から、学生に就職活動を終えるよう迫る「オワハラ(就職活動終われハラスメント)」の相談を受けたと答えた大学関係者は64.8%。

最も多いのが「内定承諾書(誓約書)の提出を求められた」で52.1%。他社の選考辞退や、他社の内定辞退を求められたなどのオワハラも多い。

コメントでは、学生側に寄り添って「オワハラするような企業に学生を行かせることはできない」「学生の一生の問題と捉え、十分配慮いただきたい」のような意見もある一方、「学生にも(中略)必要以上に内定を持ち続けて、自分の首を締めないように指導を徹底している」との意見もある。

どうなる2017年卒

アンケート結果では、現在大学3年生の就職活動状況も尋ねている。

それによると、大学への企業の来訪や、学内企業説明会へ参加する企業は増えているとあり、企業側の積極的な姿勢が伺える。

望ましいと思う企業の採用情報の公開時期は、3年次の12月が半数近く、選考会時時期は4年次の4月が約4割となっている。

日本経済団体連合会(経団連)が決める就職活動スケジュールでは、選考開始(実質的な内定出し)が6月に繰り上げられる可能性が大きい。

つまり現在大学3年生の就職活動は、そろそろ始まっており、残り期間は半年程度と考えるべきだろう。

ディスコ「大学の就職支援担当者、スケジュール繰り下げにより負担増が56.9% ~大学の就職・キャリア支援活動に関する調査」
【参考記事】
企業側も苦戦した今年の就職活動、決まらない学生にもまだチャンスあり(11月3日)

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