カビとパーキンソン病の関連性が明らかに:米大学研究

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flickr_matsuyuki

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ほこりやカビなどが喘息やアレルギーの原因となることは知られているが、こういった不潔な環境はパーキンソン病のリスクも高める可能性があることが明らかになった。

米ラトガース大学の研究グループによると、ショウジョウバエを使った実験の結果、カビ(真菌類)に含まれる成分(1-オクテン-3-オール、通称Mushroom Alcohol)がアンバランスな姿勢や震えなどのパーキンソン病の症状を引き起こすとわかったそう。またこの成分は、神経伝達物質のドーパミンを制御する2つの遺伝子を妨害することも判明。ドーパミンは脳内でつくられる化学物質で、神経細胞同士のコミュニケーションを司るもの。パーキンソン病の発症には、このドーパミンの欠乏が関係しているとされている。

研究を率いたジョーン・ベネット女史は、2005年にアメリカ南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被災者。ハリケーンで自宅が浸水後家の中でカビが発生するようになり、そのうちめまいや吐き気、頭痛などの症状を発症したことから同研究を思い立ったという。

ベネット女史らによれば、今回の実験はショウジョウバエを使用したもので、1-オクテン-3-オールが人間のパーキンソン病にも関係してくるかについてはまだ確固たる証拠はないそう。ただし、カビの生えた建物での生活が、神経心理学的な問題や運動関連の問題を引き起こすとの研究結果はこれまでにも発表されており、今後もさらなる研究を重ねる必要があるとしている。

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