子どものときに頭を強打すると友だちがいない一匹狼になる?:米研究結果

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社会の中で他人と交わり、共存していくために必要なソーシャルスキル。人として生き抜くために重要だとされるこのスキルが、子どもの頃の何気ないケガで失われてしまう恐れがあるという。

脳のケガでソーシャルスキルが低下

米ブリガム・ヤング大学がおこなった研究では、脳に外傷を負った子どもたちを3年間に渡り追跡調査。普段の生活や思考力と前頭前皮質の厚みを検査したところ、ケガを負った子どもは社会への適性が低く友だちの数も少ないことがわかったそう。

研究チームによれば、ケガで右の前頭前皮質を損傷すると、短期記憶と脳の処理速度のコンビネーションからなる認識能力が発達しなくなり、それ故に記憶力や注意力が低下して人とのコミュニケーションがうまくとれなくなってしまうと考えられるとか。

どのように治療するかが今後の課題

研究者の1人、アシュレー・レヴァン女史は、「社会でのインタラクションでは、相手が何を言っているかをプロセスすると同時に言葉以外の手がかりも処理しなくてはいけない。そして、正しく反応するためにはその情報を短期的に記憶する必要がある。そのため、短期記憶か処理速度のどちらかが崩壊すると社会的相互作用が難しくなってしまうのだ」とコメント。

脳の傷は目には見えないため気づきづらいが、今回の研究は、こういった子どもたちをどう治療するかに新たな見識をもたらすとレヴァン女史らは語っている。

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