皮肉屋は認知症になるリスクが高いとの研究結果

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人々の性格や人生に対する見方は、健康にも少なからず影響を及ぼす。

これまでにも、遠回しに嫌味を言ったり、相手を意地悪く非難したりするような皮肉っぽい人は寿命が短いとの調査結果が発表されているが、このほど新たな研究により、こういったシニカルな人は認知症になるリスクも高いことがわかったという。

皮肉な人の認知症発症率は約3倍

東フィンランド大学のAnna-Maija Tolppanen女史らがおこなった同研究では、平均年齢71歳の被験者約1500人を対象に、認知症かどうかを検査するテストと共に、彼らの皮肉度を測るアンケートを実施。

アンケートでは、「出世するためにはみんな嘘をつくと思う」「誰も信用しない方がいい」「ほとんどの人は利益を得るために不公平な理由を使う」というようなシニカルな文章を読んでもらい、それらに賛同する割合を算出した。

その結果、皮肉度が高いとされた164人中14人が認知症を発症しており、そのリスクはなんと皮肉屋ではない人の2.54倍にも上ることが明らかに。一方、最も皮肉度が低かった人212のうち、認知症と診断されたのはたったの9人だったという。

シニカルな性格が不健康にさせる

皮肉屋が認知症になりやすい理由としては、シニカルであるが故に他人からの忠告を信用せず、喫煙をやめなかったり、医者からのアドバイスを無視したり、不健康な生活を送りがちなためであると考えられるとか。

今回の研究では、皮肉な性格と認知症を結びつける科学的な根拠は見つけられなかったそうだが、Tolppanen女史は、「シニカルで敵愾心のある人は、そうでない人に比べて長い目で見たときに不健康になる傾向があるというこれまでの調査結果を補足する形となった」と語っている。

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