なぜこの世に男は存在するのか?科学的な研究によりその理由が明らかに

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地球上にはさまざまな生物が存在するが、人間を含めほとんどの生物の繁殖において、”オス”が貢献していることといえば精子くらい。

…なんて言ったら男性に失礼かもしれないが、科学的な見解では、子孫は無性生殖によってつくられていく方が有性生殖よりよっぽど効率的だとされており、「なぜオスが絶滅しなかったのか」というテーマは、科学者らにとって永遠の謎とされてきたとか。

ところがこのほど、英イースト・アングリア大学の研究により、「男(オス)が存在するワケ」がついに明らかになったという。

遺伝子の質を高めるために必要

科学誌『Nature』に掲載された同研究では、コクヌストモドキという昆虫を約10年にわたり観察し、生物におけるオスの重要性を探究。

その結果、オスが存在する理由はズバリ、遺伝子プールの質を向上させ、種の健康を高めるためだということがわかったそう。

競争がないと種は弱くなる

実験では、コクヌストモドキを90匹のオスが10匹のメスを奪い合う環境と、メス1匹に対してオス1匹という競い合いが生じない環境におき繁殖の状態を観察。

すると、競争のある環境で繁殖を続けた子孫は体型がよりたくましく、病気や近親交配に対する耐性も強くなっていることが確認できたとか。

つまり、たくさんいるオスの中から最も良質な遺伝子を選んで繁殖することで、遺伝子の突然変異などをフィルタリングし、長期にわたる子孫繁栄、種の存続につながっていたということだ。

オスがいなければ絶滅も

研究を率いたマット・ゲイジ教授は、「繁殖のためオスが競い合うことは、遺伝子の健康を向上させるためにとても重要な役割を果たしている」とコメント。

ちなみに、競争のない環境で繁殖させたコクヌストモドキは、10世代目で途絶えてしまったそうだ。

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