また高齢者を優遇!?国交省が60歳以上のシニアパイロット2人乗り規制緩和へ

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flickr_ Fly For Fun

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国土交通省は旅客機のパイロットの条件として、「ともに60歳以上の機長と副操縦士によるフライト」を安全面での問題はないとして、近く解禁する方針を明らかにした。現在の定年は60歳だが、「加齢乗員」として65歳未満まで延長が認められている。ただこれまでは、1機に乗務できる「加齢乗員」は、機長と副操縦士のどちらか1人に限られていた。

格安航空会社(LCC)の台頭で世界的にパイロット不足が続く。中小航空会社は若手を一から養成する予算も余裕もなく、中途採用のベテランに頼りきっているのが現状で、航空各社の要望を受け専門家らが協議していた。

今回の規制緩和は、若手へのメリットも期待される。パイロットは二つ以上の機種を同時に操縦する資格が持てないため、若い副操縦士が高齢の機長に合わせ、旧型機に長く乗務するというケースもあった。大手航空会社は最新鋭機ボーイング787などへの切り替えを進めており、高齢パイロットを旧型機に振り分ければ、若手は新鋭機の習熟に専念できる。 

また高齢者の優遇か、と思えば、それだけではないらしい今回の規制緩和。ただ、若者の失業率を見れば、若者が専門技術を身につけていけるようにするのも国の責任。現状を回避する短期的な考えではなく、高齢のパイロットは給料を下げて指導者となり、若者を教育していくなど、長期的ビジョンを示してほしい。

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