【知ってた】本当のコミュニケーション能力はソーシャルメディアをいくら利用しても身につかないと判明

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東京工芸大学は、2012年10月25日~11月5日の12日間、全国の4年制大学生を対象に、「全国の大学生コミュニケーション調査」を行った。有効回答数は1,000件。調査によると、「自分はコミュニケーション能力が高い」と思っている大学生は24.8%しかいないことがわかった。

調査の対象となった大学生は、ほぼ全員がソーシャルメディアを利用しているが、ソーシャルメディア毎に本音と建前を使い分けることが「頻繁にある」人が34.9%、「たまにある」人が44.4%で、合わせて8割(79.3%)の大学生がソーシャルメディアで本音と建前を使い分けていることがわかった。

ソーシャルメディア以外のコミュニケーションにおいても、大学生たちは空気を読んで行動することを非常に重視しているようで、「場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある」のはほぼ全員で97.0%(「頻繁にある」40.3%、「たまにある」56.7%)だった。また、「会話のノリやテンションを相手に合わせることがある」は96.2%、「”空気を読めていない”と言われないか不安になることがある」は70.8%、「友人グループ毎に自分のキャラを使い分けること」は69.6%と、かなり人の顔色を伺ってコミュニケーションをとっていることがわかる。

そんな大学生たちが、普段の大学生活の中で不安を感じるのは、「友人が履修しない講義を受講する」(42.1%)、「学食で一人で食事をする」(47.0%)など、人と違う行動をとることに疎外感を感じる時だそう。

この調査結果を受け、東京工芸大学工学部基礎教育研究センター准教授の小澤一仁氏(教育心理学)は、「2割の学生しか自分のコミュニケーション能力を高いと思って」いないことは「非常に興味深い」とした上で、「コミュニケーション能力を高めるには、現実の目の前の他者との会話で磨いていくことが最も効果的」と説明。「本音と建て前を使い分けることができるようになっても、肝心の自分の考えをしっかりもち、自分の考えで生きる自立した人間にならなければ、他者に依存し付和雷同するだけになってしまう。」とまとめている。

大学生を対象にした調査だが、実は自分もそうかも!?とドキリとしている社会人も多いのでは。本当のコミュニケーション能力とは結局、ソーシャルメディアをいくら利用していても身につかないということだ。

ちなみに、大学生たちが「本音をさらせるソーシャルメディア」は、1位が「Twitter」が37.2%で最も高く、次いで「mixi」(14.0%)と、「Facebook」(11.4%)。実名ではなく、発言がどんどんタイムラインに埋没していくTwitterでは、人の目を気にせず本音がさらせるということだろうか。

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