非正規社員の約6割が生活費を家族に頼っている事が判明

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仕事をしているのに貧困であることを意味する「ワーキングプア」について、40歳未満で未婚の非正規社員のうち約6割が生活費を親に頼っている実態が明らかになった。

生活費は家族が出している

求人広告のアイデムが2月に行ったインターネット調査で、23~39歳の未婚男女で仕事をしている人に誰が生活費を負担しているかを聞いたところ、正社員の経験がない非正規社員のうち57.1%が「家族など自分以外の人が大部分、または全部を出している」と回答したことがわかった。

同アンケートによれば、平成25年の非正規社員の年収は90.9%が「300万円未満」だった。

40代非正規社員の年収は100~150万円

さらに深刻なのは、40代の非正規社員たちだ。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った「壮年非正規労働者の仕事と生活に関する研究」によれば、25~34歳の非正規労働者の貧困率が5人に1人であるのに対し、35歳~44歳の壮年男性では3人に1人であることがわかっている。40代の”かつての”就職氷河期世代が今、貧困にあえいでいるというのだ。

40歳を過ぎても親と暮らす非正規雇用の男性は「親が死んだら生きて行けない」「周囲からパラサイト中年という目で見られる」と苦悩する。

同研究によると、壮年層の正社員の収入で最も多いのは、500~700万円(26.15%)だったが、一方で、非正規社員の収入は100~150万円(20.7%)と、格差は年齢を追うごとに広がっている。

専業主婦は夢のまた夢?

先のアンケートによれば、非正規社員の59.9%は「将来的には正規雇用で働きたい」と回答しているが、若年層でのワーキングプアは今後も増え続けると予想されている。

夫が稼ぎ、妻は専業主婦という家族形態はすでに過去の遺物となってしまったのか。専門家は、社会保障制度の構築が必要と訴えている。

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