29歳末期ガン患者が「尊厳死」を宣言 米で議論が白熱

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CompassionChoices/YouTube

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今年1月、悪性の脳腫瘍と診断されたブリタニー・メイナードさん、29歳。当時、まだ結婚して1年しか経っていなかった彼女は希望を捨てずに治療を受けたものの、病状は悪化する一方で、4月に余命半年という宣告を受けます。

そして、彼女はある大きな決断をしました。その心境を語った話題のインタビュー動画をご紹介します。

死を迎えるための引っ越し

突然降り掛かった自分の病気について徹底的に調べたブリタニーさんは、家族と話し合いを重ね、自らの意志で「尊厳死」を選択することを決断。

彼女は今年11月1日に、医師のサポートを受け、命を絶つことを決めました。夫とカリフォルニア州に住んでいた彼女は、尊厳死が認められているオレゴン州に引っ越しをしたそうです。

「尊厳死」とは?日本の法律は?

尊厳死とは、人間としての尊厳を維持したまま死に臨むこと。ブリタニーさんのように、治る見込みのない病に冒されている人が、苦しみから解放され自分の意志で死を迎える方法の一つです。

日本では現在、尊厳死について明確に法律で規制されていません。そのため、患者が自らの意志で延命治療を拒否したとしても、医師は治療を続ける傾向が強いと言われています。

11月1日を選んだ理由

ブリタニーさんが死を迎える日に、11月1日を選んだのには理由があります。それは、10月末の夫の誕生日を祝ってから旅立ちたいという彼女の最後の願いを叶えるため。

彼女の夫は仕事を辞めて、残された時間を少しでも多く外で過ごしたいというブリタニーさんの希望で、現在は一緒に様々な場所を旅しているそうです。

YouTubeで700万回再生されたインタビュー

こちらが700万回以上再生されているブリタニーさんと彼女の夫と母親のインタビューの動画です。インタビューを受ける彼女の姿は、まさかまもなく自ら死を迎える人とは思えないほど落ち着いています。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=yPfe3rCcUeQ[/youtube]

その日が来たら、静かにベッドに横たわり、好きな音楽を聴きながら、夫と母親に看取られたいと語っているブリタニーさん。見送る家族の悲しみは、想像を絶することは言うまでもありません。

「死ぬ権利」について議論が白熱

ブリタニーさんの動画が公開されてから、アメリカでは「生きる権利」「死ぬ権利」について熱い議論が交わされています。どんな状況であっても、自分で死を選ぶことは許されないと考える人たちも数多くいます。

苦しみや痛みと共に闘い続けることを選択するか、穏やかに死を迎えることを選択するか。彼女の選択を、あなたはどう思いますか?

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