地球に似た星、続々発見―NASAが自信をみせる生命探査

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YouTube/NASA Ames Research Center

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2009年に見つかった太陽系外の惑星「グリーゼ581d」は、生命が存在する可能性が高いとされた。さらに2010年には惑星「グリーゼ581g」が発見され、地球と大きさや温度がほとんど同じと判明し、大きな話題になった。

もっともこれは最近の発表によれば恒星の黒点の影響を惑星と取り違えたものだというが、さらに2013年には土星の衛星タイタンの表面で、小さな島を思わせる物体が生き物のように浮上を繰り返していることも確認された

このように最近、さまざまな地球外生物の話題が多く取り上げられている。

生命の可能性はさらに高まる

NASAは4月に自身のサイトの中で、太陽系以外のハビタブルゾーン(生命居住可能領域)内で発見された地球サイズの惑星「ケプラー186f」について新たな情報を公開している。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=RlidbLyDnPs[/youtube]

それによると「ケプラー186f」までの距離は約500光年、白鳥座星雲の中にあり、地球に比べて40%ほど大きく、太陽の半分のサイズと質量を持った恒星の軌道上を回っているという。

ハビタブルゾーン内で発見されたからといって、われわれ人類が居住できるわけではない。しかし恒星からの距離を考えれば、惑星の表面には水がたたえられている可能性があるという。

NASAの天体物理学部門の局長であるポール・ハーツ氏は、NASAのサイトで次のように語った。

ケプラー186fの発見は、地球に似た世界を発見する上で重要な一歩となります。現在移行しつつある系外惑星探査衛星を含むミッションによって、将来、地球から最も近くて岩の多い惑星が見つかるかもしれません。さらに大気の組成と状態を確認したのち、有人探査を行うことになるでしょう

そんな地球外生物の発見への期待が寄せられる中、7月14日にはNASAの科学者による、地球外生物に関するパネルディスカッションが催された。

元宇宙飛行士でNASAの理事でもあるチャールズ・ボールデン氏は、討論の中で次のように語ったとLos Angels Timesは報じた。

私は今日ここに集う仲間たちに思い切って言うつもりだ。広大無辺の宇宙の中で、われわれ人間だけが存在していることはありえない

NASAの積極的な探査活動

NASAはこれまでもソーラーシステムを使って生命の痕跡を探し続けてきた。主に火星を中心に行われてきたが、同時に他の惑星にも範囲を広げてきた。そのデータによって、銀河系内にあるそれぞれの恒星は少なくとも一つの惑星を保有していると考えられている。

しかし地球と同じような小さな惑星は、驚くほど発見するのが困難とされてきた。なぜならそれらは自身で光を発していないため、恒星に比べて輝きが少ない。そのため研究者は、宇宙望遠鏡に載せるひまわり型の日よけ傘を開発した。おかげで恒星の光をブロックし、周りの惑星が見つけやすくなったという。

また2018年には新型のジェームスウェブ宇宙望遠鏡の運用が開始される。このことは数百万の惑星に生命の痕跡を探ることに、さらに役立つとみられている。

パネリストであるマサチューセッツ工科大学の天体学者、サラ・シーガー氏はLos Angels Timesで次のように語っている。

私たちは科学と技術の点から、もう一つの地球の発見や生命体の発見により近づいていると信じています

さらにサラ・シーガー氏はディスカッションの終わりに、「もし地球外生命が発見されたら、米政府は人々に知らせるか」という質問に対して、次のように語ったとLos Angels Timesは報じた。

もちろん。そうなったら信じられないほど素晴らしいこと。私たちはできるだけ早く公にし、喜びを皆と一緒に分かち合いたい

NASAの技術は想像以上のスピードで進化し続けている。今後も地球に似た惑星が数多く発見されるだろう。もしかしたら生命発見の日も近いのかもしれない。

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