預言者への冒涜罪?井戸の水を飲んだ女性が死刑判決に:パキスタン

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Flickr -UNHCR UN Refugee Agency

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先日、パキスタンの裁判所で死刑宣告を受けた女性に対する、控訴が棄却された。彼女の名前はエイシア・ビビさん、46歳。容疑は、預言者ムハンマドに対する冒涜罪だ。

きっかけは井戸の水

2010年、キリスト教徒のエイシアさんは暑い昼下がりに、イスラム教の女性が所有する井戸から水をすくい、彼らのコップで飲んだ。

目撃した所有者は、キリスト教徒が利用したせいで水が汚されたと、村人に訴えた。

改宗か、死か、を迫られる

罪をあがなわせようとする村人に対し、エイシアさんはキリスト教の精神を訴えた。

しかしその後彼女は、突然預言者ムハンマドを侮辱したとして、怒り狂った群衆によって、イスラム教の導師の所へ連れて行かれ、改宗か、死か、を迫られた。

エイシアさんは改宗を拒み、自分がイスラム教を侮辱していないと主張し、慈悲を乞うたが、その願いは聞き入れられず、繰り返し殴られた末に、警察へ連行された。

刑務所では毒殺の危険性もある

2010年の裁判で告発者の主張が受け入れられ、エイシアさんは死刑の宣告を受けたが、刑務所に入れられれば死刑執行の前に、食事に毒を盛られて殺される可能性もある。

彼女を救おうとした政治家も暗殺される

市民団体は彼女を救うために抗議集会を開き、有力な2人の政治家も積極的に活動を始めたが、その後2人の政治家は、彼らのボディーガードによって暗殺された。

逮捕されたボディーガードが裁判所に出廷した時、彼は花びらのシャワーで歓迎され、逆に殺人罪で有罪判決を下した判事は、よその国へ逃げ去ることになった。

エイシアさんには夫と5人の子供がいる。家族は彼女を救うために、今も懸命に活動をしている。

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