新型「エンテロウィルスD68型」でカナダ男性が死亡、米でも大流行

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10月の中旬に、25歳のカナダ人男性が、激しいぜんそくに襲われ死亡した。原因は「エンテロウィルスD68型」によるものだった。

エンテロウィルスとは?

通常のエンテロウィルスは、毎年9月頃に流行する一般的なウィルスで、当初は風邪のような症状を示すが、医療機関で治療を受けなくても自然に治癒する。

しかしD68型は、重い呼吸器系の症状を引き起こし、ぜんそくの持病がある子供が入院する場合もある。しかも、いまだに治療法は確立されておらず、ワクチンも存在しない。

大人も例外ではない

ダヌタ・スコウロンスキー博士は、カナダのCTVNewsの中で、次のように語った。
「実は、D68型がどの範囲に影響を与えるのか、よく分かっていない。特に子供はこのウィルスの影響を受けやすいが、大人も自分は例外だと考えるべきではない」

博士によれば、このウィルスに感染した場合、心臓や肺、特にぜんそくの持病を持っている人なら、どんな世代でもひどい合併症を引き起こす可能性があるという。

アメリカでは700人以上の子供が感染

アメリカは9月10日に、「エンテロウィルスD68型」による重症の呼吸器疾患の状況について、WHO(世界保健機関)に通知した。

その後、集団感染も相次ぎ、ミズーリやコロラド、アラバマ、ニューヨークなど46の州で、700人以上の子供がウィルスに侵されて入院し、治療が続けられている。

エンテロウィルスを防ぐには

エンテロウィルスは通常、唾液や粘液、排せつ物との接触によって感染すると言われているが、このD68型はどのように広がるのか、完全にはつかめていない。

感染しないためには、公共の場所でもなるべく物に触れないようにしたり、1日に3回は手を洗ったりするなど、衛生的な予防措置を心掛ける必要がある。

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