コーヒーに含まれるクロロゲン酸が、肥満による病気のリスクを減らす

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Flickr_andrewcaswell

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おいしいコーヒーは、飲む人の心を落ち着かせ、心地よい時間と空間を作り上げてくれる。また病気に関しても、インスリン分泌の低下で生じる2型糖尿病や、心血管の疾患に効果があるとされてきた。

しかし最近、コーヒーに含まれるクロロゲン酸(CGA)という化合物も、肥満のダメージを防ぐという調査結果が報告された。

週に2度マウスにCGAを注射

調査を行ったのはジョージア大学の研究チーム。彼らはマウスに脂肪の多い食事を与え、週に2度クロロゲン酸を注射した。

クロロゲン酸とは、緑茶のカテキンや赤ワインのアントシアニンなどと同じポリフェノール(植物が作る抗酸化物質)の1種で、コーヒー豆の中に5.0~10.0%ほど含まれており、カフェインより含有量が多いとされている。

肥満はインシュリンの抵抗性が増す

またインスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンの一種で、唯一血液中のブドウ糖(血糖)を分解し、少なくする役割を果たす。

この働きが十分作用しない(この状態をインスリンの抵抗性が増すという)と、肥満になり、肝臓に脂肪が蓄積される。そして放置すれば、糖尿病や肝機能の低下を招く。

血糖値を維持、脂肪の蓄積も減る

15週間に及ぶ実験の結果、クロロゲン酸がマウスの体重の増加を防ぐだけではなく、インスリンの作用を積極的に促し、通常の血糖値を維持する働きがあることを突き止めた。

さらに肝臓内での脂肪の蓄積を減らし、健康的な機能を保つ役割があることも判明した。

クロロゲン酸は強力な抗酸化剤

研究に携わったヨンジェ・マー氏は、ScienceDailyの中で次のように語った。
「肥満に関連する病気は、主に慢性的な炎症によって引き起こされる。そしてこのクロロゲン酸はその炎症を減らす強力な抗酸化剤とも言えます」

研究者たちは肥満の病気へのリスクを減らす最も良い方法が、適切な食事や運動にあるとしながらも、クロロゲン酸による療法が将来、多くの人々を病気から救うと考えている。

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