【本日解禁】テーブルの話題に花を添える、ボジョレ・ヌーボーの豆知識

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Flickr_Jacob Damgaard

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夏の終わりに収穫したブドウを、その年のうちに仕上げたワイン「ボジョレ・ヌーボー」が、11月20日に解禁された。そこで起源や、おいしい飲み方などご紹介する。

ボジョレ・ヌーボーの意味

ボジョレーとは、パリの東南にあるブルゴーニュ地方南部の地区のこと。なだらかな丘陵地帯となっており、ボジョレーという名前も「美しい丘(ボージュBeaujeu)」に由来する。ヌーボー(Nouveau)とは「新しい」という意味。

ボジョレーは「白ワイン」を認めていない

この地区の土壌は花崗岩質、石灰粘土層で、ボジョレーが作られる「ガメイ種」という黒ブドウが育つにはとても相性が良いとされている。そのためにこの地区で製造されるのは、ほとんどが赤ワイン。逆にボジョレ・ヌーボーとしては、白ワインを認めていない。

「ボジョレー」と呼べるのは、特定のブドウから作られたワインだけ。つまり赤ワインなら「ガメイ種」、白ワインなら「シャルドネ種」のブドウを使ったものに限られる。

ワインの作り方も異なっている

ワインの作り方も他の地区とは異なっている。通常は発酵前にブドウを破砕するが、ここでは「ブドウの房」をそのままタンクに入れる。すると自身の重さでブドウがつぶれ、果汁が出て自然に発酵が始まる。

さらに炭酸ガスと実の内部で生成された成分が混ざり合い、独特の風味が生まれる。そして皮から色素が溶け出し、タンニンの少ない、フレッシュできれいなルビー色のワインになる。この作り方を「マセラシオン・カルボニック製法」という。

ボジョレーの中でも名門ワインがある

ボジョレー地区96カ村の中でも、ソーヌ・エ・ロワール県にある8つの村、ローヌ県38カ村は「ボジョレ・ヴィラージュ」と呼ばれ、ブドウの収穫量や度数などが厳しく審査され、名門ワインを生み出してきた。

起源は2世紀、19世紀までは地酒的存在

起源は古く、2世紀頃のローマ時代に遡るとされている。しかし冷蔵設備がなかったため、1900年までボジョレー地区周辺に住む人々だけの楽しみだった。

そんな地酒ともいうべき存在が世界中に広まったのは、第2次世界大戦後。醸造家のジョルジュ・デュブッフ氏が、ブドウ農家をまとめ、キャンペーンを展開し、少しずつ知名度が高まっていった。

14℃~16℃程度冷やすのがお薦め

お薦めの飲み方は、冷蔵庫の野菜室で、14℃~16℃程度に軽く冷やすこと。すると夏のように爽やかな風味と、きりっとした軽妙な味わいが口の中に広がる。パスタはもちろん、鶏肉のクリーム煮や、合鴨のソテーなどと合わせると、より味が引き立つ。

ちなみにロゼヌーボーや、ボジョレーの北にあるマコネー地区で作られる白のヌーボーは、8℃~10℃程度冷やすと良いとされる。

世界で最も早く解禁されるのは日本

1967年フランス政府は、ワインの品質を下げないよう解禁日を、11月15日に設定。しかし安息日に当たる年もあるため、1985年、改めて解禁日を「11月の第3木曜日の午前0時」と決めた。日付変更線の関係上、日本ではフランスより早く解禁日を迎えられる。

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