【世界初】これまでになく強い蛍光を発する「光る花」の開発に成功

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農研機構

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すでにテレビなどで、ご存じの方もおられるかもしれない。先日、遺伝子組み換え技術を応用し、これまでになく強い蛍光を発する「光る花」が開発された。

産学官連携の共同研究

この開発は、農研機構花き研究所、NECソリューションイノベータ、インプランタイノベーションズ、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学などの産学官連携の共同研究として始まった。

夏スミレに蛍光タンパク質を導入

実際に作製に成功したのは、農研機構花き研究所の佐々木克友主任研究員らが率いる研究チーム。

彼らは夏に咲く花として知られる1年草の夏スミレ(トレニア)に、海洋性プランクトンの黄緑色蛍光タンパク質遺伝子を3重に連結して導入し、多くの蛍光タンパク質を作れるよう特別な遺伝子配列を組み合わせるなど、独自の開発を行った。

特に花が強い輝きを放った

その結果、青色発光ダイオードで照射して黄色のフィルターを通してみると、遺伝子が組み替えられた夏スミレは、強い蛍光を発した。しかも蛍光たんぱく質が他の色に邪魔をされず、葉や茎など植物全体で発光し、特に花が強い輝きを放った。

当初はノーベル賞受賞者の下村脩先生が見つけた、緑色蛍光タンパク質で試みたがうまくいかなかったため、黄緑色タンパク質を大量に発現させる方法を組み合わせて、突破口を開いたという。

光るドライフラワーも楽しめる

共同研究の目的は、花に光という新しい価値を与え、観賞性を高めること。実際、さまざまな観賞用のフィルターを選択すると、蛍光の見え方が変わり、異なった趣が味わえる。しかもこの技術で、光るドライフラワーが作れることも分かった。

現在、「光る花」は東京上野にある国立科学博物館の「ヒカリ展」で、一般公開されている。開催日は2014年10月28日から2015年2月22日まで。機会があれば、世界初の成果を実際に目にしてはどうだろうか。

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