「教育格差を吹っ飛ばせ」小説を使った勉強法で、子供の能力が25%も向上

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Flickr_Waseem Sarwar

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5歳になるまでに子供は、約3000万語を耳にすると言われている。そして収入の高い親は、低い親に比べ、平均で30分も多く子供に読み聞かせを行っているという。

その結果、以前の調査でも、貧しい家庭に育った子供は幼稚園前後の年齢になると、すでに認知テストで60%も低いことが分かった。このことは経済格差が、子供の能力に直接影響を及ぼしていることを示唆している。

認知トレーニングが有効か実験

そこで青少年ブレインヘルス理論戦略センターの、ジャックリン・ガミーノ博士と研究チームは、認知トレーニングが貧しい子供たちの能力を向上させられるかを調査した。

彼らは経済的な背景の異なる、14~15歳の子供913人を2つのグループに分け、556人に認知トレーニングを行った。

小説にある理念を推論、要約する

その生徒たちは、小説に書かれた理念を一般的な言葉に置き換えるため、個人的に推論・要約し、その内容を記述するよう求められた。

また小説の中で起きた重大な出来事についても、思い出すよう指示された。

1回のトレーニング時間は45分間。彼らはそれを1カ月続けた。

子供の能力が25%も向上

その結果、さまざまな情報から抽象的な観念を生み出す能力を測るテストにおいて、貧しい環境に育った子供の成績が、約25%まで改善した。また出来事を記憶する能力においても、18%の向上が見られた。

ジャックリン・ガミーノ博士は、MedicalDailyの中で次のように語った。
「入ってくる情報から抽象的な観念を推論する能力は、将来の成功にとって非常に決定的なスキルである。またこの能力は、学校で講義を聞いたりノートを取ったり、または友達と会話をしたり、という日常生活の場面においても、大いに役に立つ」

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