パリ週刊紙襲撃で犠牲となった警察官は、犯人と同じイスラム教徒だった

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Flickr_struga.net

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これまで繰り返しメディアに流されてきた、パリ襲撃事件の模様を捉えた動画。あの動画の中に路上で怪我をして、動けなくなっていた警察官の姿を覚えている方も多いだろう。

彼は、やがてカラシニコフを手にしたテロリストによって、無造作に撃ち抜かれて殺されてしまう。しかし実はその警察官が、イスラム教徒だったことが判明した。

物静かで良心的な警察官だった

その警察官の名前はアフメッド・メラベ巡査、42歳。パリ北東にあるリブリー・ガルガンという街の出身で、結婚もしている。警察では8年間パリ界隈の11の行政区を、自転車でパトロールする任務についていた。

1月7日、事件現場で、怪我をして路上に倒れ込んだ時、彼は犯人に問い質した。
「俺を殺すつもりか?」
「It’s okay, chief」
犯人はそういって、彼を「犬のように(メラベ巡査の仲間の発言)」射殺した。

フランスの警察組合の、ロッコ・コンテント氏は、Mirrorの中で次のように語った。
「彼はとても物静かな男だった。そして非常に良心的だった」

ツイッターに多くの賛辞が寄せられる

現在ネットでは、アフメッド・メラベ巡査に対する膨大な賛辞が寄せられている。

その中の1つ、名前が同じ大学生は、次のようにツイッターに書き込んでいる。
「銃撃犯は、ムハンマドの復讐だと叫んで、殺したとされていますが、そうだとすれば皮肉なことです。なぜなら『アフメッド(Ahmed)』は預言者ムハンマドにちなんだ名前だからです。しかもアラビア語で『hamd』は『称賛』という意味になります」

名前の由来の通り、他のツイッターでも多くの「称賛」の声が寄せられている。
「彼は真の英雄だ。彼の宗教を馬鹿にした雑誌を守った」
「彼こそが現代イスラムの本当の姿だ」

現在パリではモスクに銃弾が撃ち込まれたり、ケバブ店が爆破されたりと報復ともとれる動きもみられる。しかしフランス国民のためにも、なにより犠牲になったアフメッド・メラベ巡査のためにも、このような報復が続かないことを祈りたい。

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