アフリカ中部最強のチャド軍。ボコ・ハラムを撃退し、ガンボルの町を奪還

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Flickr_World Armies

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チャド軍が2月3日の夜、イスラム過激派組織ボコ・ハラムとの戦闘に勝利し、国境近くのナイジェリア北東の町、ガンボルを奪還したことが伝えられた。

この戦闘によって、200人以上の過激派戦闘員を殺害したとされる。

数時間に及ぶ激しい地上戦で勝利

2月2日に約2000人のチャド軍が、戦闘車両を伴い、カメルーンの町フォトコルから国境を越え、ナイジェリアのガンボルに入った。

そしてこの地域を支配していた、過激派のボコ・ハラムとの間で戦闘を開始。数時間に及ぶ激しい地上戦によってボコ・ハラムを撃退し、ガンボルの町を完全に掌握した。

この戦闘での死傷者は、まだ正確には把握できていないが、チャド軍側には8人の死者が出ており、約20人が怪我をしているという。

ボコ・ハラムはガンボルでも市民81人を殺し、モスクを焼き払うなど残虐行為を繰り返していた。また戦闘によって町は荒廃し、破壊された家や、丸焼けになった店、黒焦げのトラックなどが残された。

多国籍部隊を創設し対抗

ボコ・ハラムは2014年の4月に、チボクの町にある学校を襲撃し、276名の女子生徒を拉致した。さらに若い女性に自爆攻撃をさせるなどして、これまで少なくとも1万3000人が殺され、数百万の人間が家を破壊されている。

またナイジェリアにとどまらず、国境を接している国々へもたびたび侵入し、カメルーンやニジェールの町を襲撃している。1月19日にはカメルーンの北部の町を襲撃し、子供を含む50人の住民を拉致している。

この過激派の脅威を封じ込めるため、AU(アフリカ連合)はカメルーン、ナイジェリア、ニジェール、そしてチャドなど5カ国で構成される多国籍部隊を創設した。その結果、1月31日にはカメルーン領内からチャド軍が、ガンボルの町に戦闘機による空爆を行った。

拉致被害者80名の救出に成功

チャド共和国はアフリカ中央部に位置し、輸出の8割が石油という産油国。政治的な腐敗が深刻化していると指摘されているが、チャド軍は、中部アフリカで最強の軍隊と呼ばれている。

2014年8月10日には、ナイジェリア北部ボルノ州の2つの村で、若い男性や女性97人がボコ・ハラムによって拉致されたが、チャド軍は17日には85人の救出に成功している。

チャド軍分遣隊の、アフマット・ダリ司令官は次のように語っている。
「私はこの過激派に対する戦闘を、彼らが壊滅するまで続けること誓います」

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