遺伝学的に95.0%男性とされた女性が、ホルモン療法で双子の出産に成功

Text by

  • 2
Flickr_Alfonso Cordal Rodriguez

Flickr_Alfonso Cordal Rodriguez

インターセックスというのをご存じだろうか。それは生殖器官の見た目や機能が正常ではないため、男や女の区別をつけられない状態を指す。「性分化疾患」とも呼ばれ、器官の外観は同じでも、内部に異常があるケースも含むとされている。

当然その場合、妊娠や出産はできない。ところが2月10日に英紙「Mirror」において、インターセックスの女性が妊娠し、双子の赤ちゃんを出産したことが報じられた。

染色体の95.0%は男性だった

ニューデリーから北東に70km離れたミラットという街に住む、32歳のインド人女性。記事では名前は明かされていないが、彼女はインターセックスの状態だった。無論そのことは女性も知らず、普通に結婚し、不妊治療を行っていた。

ある日、診察をしていた医者は、彼女の生殖器官に異常を認めた。実際、膣は非常に狭く、子宮も子供と同程度の大きさしかなく、月経の形跡も見られなかった。それどころか容姿は女性であるにもかかわらず、彼女の染色体の95.0%は男の性質を示していた。

そのことを女性に告げると、彼女は驚いた。しかし夫は理解のある人で、「例えどんなことがあっても、君は僕の妻であり続ける」と言ったとされる。

通常の女性のような体ではない

その後、女性は子宮を発達させるために、12カ月にわたってホルモン療法を受ける。そしてドナーから提供された卵子に夫の精子を受精させ、体内で妊娠させることに成功した。

ここで医者は、大きな問題に直面する。ジンダル病院のアンシュ・ジンダル医師は次のようにMirrorの中で語った。
「通常なら妊娠してから出産まで約9カ月かかるが、彼女の身体はもともとそのように作られておらず、どう対処すべきかというのが最も大きな問題でした」

帝王切開によって元気な双子を産む

しかし先週の金曜日、彼女は帝王切開によって、健康な男の子と女の子の双子を無事に出産した。体重はそれぞれ2.25㎏と、2.50㎏だった。

ジンダル医師は次のように語ったとされる。
「これはレアケース中の、レアケースです。まさに現代医学の奇跡ともいえます。私たちはうまく乗り切れて本当に幸せです」

他にも4人がホルモン療法で出産

このようなケースは他にもある。彼女以外にも4人のインターセックスの女性が、出産に成功している。

ベッドフォードに住む、28歳のハーレー・ハインズさんもそのうちの1人。彼女も遺伝学的に男性で、19歳の時に検査した結果、子供を産める器官がないと診断された。

しかしホルモン療法によって、やはり子宮を発達させ、アベリーちゃんとダーシーちゃんの双子を奇跡的に産むことができた。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking