「養殖の嵐を国中に吹き渡らせよう!」北朝鮮が新たなスローガンを発表

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Flickr_Eric Lafforgue

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毎年、さまざま標語を作っている北朝鮮だが、今年も新しいスローガンを発表した。

その中には非常にユニークなものもあり、同時に国の状態をよく表している。

310のスローガンを機関紙で発表

今年、発表されたスローガンの数は310と言われている。いずれも党の機関紙の中で約2ページにわたり、7000語を費やして公開された。その中のいくつかをご紹介する。

「われわれの国を、キノコの国へと変えよう!」
「養殖の強風を国中に吹きわたらせよう!」
「役人の妻は、夫にとって頼れるアシスタントになろう!」

「キノコの国へ…」というスローガンは予想外と言えるかもしれない。しかし北朝鮮はマツタケが取れることでも有名で、安い値段で輸出している。この標語は恐らく「マツタケ」を中心とした作物の生産量を上げ、経済を支えようという意図があるのだろう。

かねてから多少オーバーなスローガンが多く見られたが、「養殖の強風…」の場合もこの傾向が伺える。しかしここから、北朝鮮では養殖の技術が十分発達していないことが分かる。

スローガンにはこれ以外にも「学校の制服をスタイリッシュにしよう」や「有機農業を拡大させよう」といったものもある。

標語が国の苦しい状況を反映

これらのスローガンは朝鮮労働党の指導を直接、地方の役人に行きわたらせ、実行させるために用いられている。また国威発揚のため、韓国やアメリカなど敵国を挑発するようなものもある。

しかし大抵のものは、国の苦しい状況を反映したものとされている。例えば、子供達へ多くの食べ物を与えることを目標としたものや、確実な電力供給を実現させること、さらには官僚主義的な考えをやめさせる、という目標を掲げたものも多いようだ。

北朝鮮政府は、国民に対して数年で生活水準を上げることを約束している。しかし金正恩氏が最高指導者になってからも、慢性的な食糧不足や電力不足、国際的な孤立状態が続いている。

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