女性キャスターの、暴言を吐くイスラム過激派指導者への対応に称賛

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Facebook/Rima Karaki

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奇しくも国際女性デーが近づいていた3月4日に、テレビの生中継で、イスラム過激派指導者による女性への差別的な言動が放送された。

それはレバノン人の女性がキャスターを務める、ニュース番組での出来事だった。

イスラム過激派指導者にインタビュー

その女性キャスターとは、リマ・カラキさん。彼女は番組の中で、キリスト教徒がISISのようなイスラム過激派に加わっていることに関し、ロンドンに拠点を置く、イスラム指導者のハニ・アルセバイ博士にインタビューを行っていた。

ハニ・アルセバイ氏とはイスラム過激思想を持っており、アルカイダのリーダー、オサマ・ビン・ラディンが死亡した時、哀悼の意を表した人物とされている。

キャスターが理性的に促すも耳を貸さず

(少し話が長くなるので、ご了承いただきたい)

アルセバイ博士はインタビューに答えて、歴史的経緯を静かに話し始める。

博士「キリスト教徒がイスラムグループに加わることは、実は古い現象です。このピークは1970年代。急進派の左翼の革命運動と共に生じてきました。例えばイタリアのレッド・ブリゲードや、ドイツの赤い軍隊など・・・」

しかし視聴者は、現時点での動向を知りたいと望んでいる。そのためキャスターのカラキさんは丁寧な言葉で、方向転換を図ろうとする。

カラキ「アルセバイ博士、現在に焦点を当ててみるとどうでしょう。キリスト教徒を惹きつけるためにイスラムグループは、どのような言葉やスローガンを使うのでしょうか?」

すると博士は、女性に話を中断させられたことが気に入らず、突然、激昂し始めた。

博士「聞きなさい!話をさえぎるな!私は喜んで答えるつもりだ!しかしあなたが好むようには話さない!私は自分が信じている考えを伝えるためにここに来た!」
カラキ「ちょっと待ってください。私たちは博士に敬意を表しています」

しかし博士は彼女の言葉も聞かずに、不満をぶつけはじめる。

博士「〇×▽◇〇×▽◇!一体、これはどういう態度なんだ!えっ!?」
カラキ「興奮しないでください。私たちは敬意を払っています。また博士が正確に伝えたいということも理解しています。しかし残念ながら、時間が限られているんです」

彼女はそう言って、博士に答えてもらおうとする。しかし彼の怒りは収まらず、訳の分からない言葉で怒鳴り散らす。何も話せなくなったカラキさんも軽く皮肉を飛ばす。

カラキ「私も、人の話をさえぎってはならないという点で、あなたに同意します。でもちょっと待ってください!もう不満は十分です、お話を続けてください」
博士「リマさん、あんたはそんなに立派で、力があると思っているのか!?」
カラキ「お話を続けてください。しかし私のことを名前で呼ばないで下さい」

どうやら女性の拒否に慣れていない博士には、この言葉でさえ屈辱を覚えるらしく、さらに怒りはエスカレートしていく。

博士「私はインタビューを受けにここに来た!その態度は何だ!!」
カラキ「私はスタジオの中でニュース番組を進行しています。あなたのために言わせていただきますが、私たちには時間が不足しています。もし、あなたがそこまで詳細にお話になるおつもりなら、他の質問に割く時間がありません。歴史に関して議論を始めたいとしても、この話題のために十分な時間がとれないんです」

彼女は理性的な判断を促すように説得する。しかし博士はその言葉も耳に入らず、自らの感情に溺れていく。

博士「〇×▽!◇〇×!▽◇〇×▽!◇〇×▽◇!!」
カラキ「これは博士の責任です。時間があれば全ての質問にも答えられたはずです。それに(司会者として)決めるのは私です」
博士「あなたが好きなように決められるとしても、私は自分がしたいようにする!」
カラキ「ではあなたのお答えをお聞かせください。時間を無駄にすることはやめて、議題に戻りましょう」
博士「うるさい!黙れ!だから今、私が話しているだろ!私は皆が理解できるよう話している!」

ここで博士の女性差別主義者としての本質が明らかになる。カラキさんもすかさず、そのことを見抜き、指摘する。

カラキ「どうやったら、あなたのような尊敬された指導者が、テレビの司会者に向かって『黙れ!』などと言うことができるんですか?(言ってもいいことなんですか?)」
博士「・・・・・・」
カラキ「どうなんですか?」
博士「(小さい声で)あなたがどうだろうが、私は尊敬されている・・・」
カラキ「もう十分です。おしまいにしましょう」彼女はそういうと堂々とした態度で、相手を手で遮った。
博士「インタビューをされて、私は蔑まされた!あなたは女性・・・・」と言ったところで、博士の音声は切られた。

最後にカラキさんは「お互いに対する敬意がなければ、会話は成り立ちません。以上です」といって番組を終了させた。

カラキさんの態度に称賛の声

この動画は現在までに約350万回も再生されている。そしてツイッターではカラキさんに対する称賛の声が多く寄せられている。

「おめでとう!あなたは慎重に物事を進め、正しい決断をした。このような人にテレビに出演する機会を与えるべきではない」

「このような過激派の指導者を跳ね返すとは、よくやった!第一に、彼らはトークショーなどに迎えられるべきではない。以上」

こちらの動画から、その様子を見ることができます。

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