2060年までに米では、白人が少数派になるとの予測結果が発表

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Flickr_Ed Yourdon

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アメリカの国勢調査局によって、少なくとも2044年までには、人口の半分以上を占めるエスニック・グループが存在しなくなるという報告がなされた。

超大国の内部で人種の割合が大きく変化することは、アメリカの国内政治に影響を与え、ひいては国際政治にも大きな変化がもたらされる可能性がある。

2060年には白人が少数派になる

2013年の米国勢調査では、非ヒスパニック系の白人(主にヨーロッパから移住してきた白人)がアメリカの人口の62.6%とされ、ヒスパニック系(メキシコやキューバなど主に中南米から移住してきた人々)は17.0%、黒人が13.0%とされてきた。

しかし最新の報告によれば、2044年までにヒスパニックや黒人などの子供が、白人の子供の数を上回るとされ、2060年までに白人の割合が44.0%にまで下降すると予測されている。

白人の割合が減少することは、かねてから言われてきたことだが、ここまで明確な数字が出されたのは初めてだ。このことは近い将来、白人とそれ以外のエスニック・グループの合計を比べれば、白人がマイノリティ(少数派)になることを表わしている。

白人女性の高学歴化と出産減少

白人の割合が減少している理由の1つは、白人女性の出産数が減少していることが挙げられる。ニューヨーク・タイムズのリポートでも、2013年には死亡した白人の数が、生まれてくる白人の子供の数を初めて上回ったとされている。

出産の割合が減少している背景には、白人女性がより大学の学位を取得する傾向が強く、仕事などで結婚や出産を延期するケースが多いという状況がある。しかもヒスパニックや黒人の女性に比べて、白人女性は子供を持たない割合が多いとされている。

アジア、ヒスパニックは人口が急増

一方、アジア系のアメリカ人は2番目に大きな飛躍が予想されており、2060年までに現在の128.0%となり、米人口の9.3%を占めると言われている。

数の上で言えば、ヒスパニック系がどのエスニック・グループよりも増加すると見られ、2060年までには、アメリカの人口の4分の1以上となり、1億1900万人に膨れ上がるとされている。

また黒人や太平洋の島々からの移住者、ネイティブ・アメリカンなどの少数グループでさえ、少しずつ人口が増加している。黒人は2060年までに42.0%も増加し、人口の14.0%を占めると予測されている。

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