国連の衝撃的な報告。世界の女性3人に1人が肉体的、性的な暴力に遭う

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Flickr_Social Geographic

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3月8日の国際女性デーに合わせ、国連による女性の人権状況に関する報告がなされた。

そこでは女性の3人に1人が肉体的または性的な暴力を受けている、という衝撃的な内容が明らかにされた。

女性被害者の半数が近親者に殺される

新しく発表された国連の報告書によると、殺された女性被害者のうち約半数が、親密なパートナーもしくは家族によって殺害されたとしている。一方、家族によって殺された男性被害者は、20人中1人とされている。

このことから、女性が家庭内やパートナーとの関係においてさえ、いまだに弱者の立場に置かれていることが鮮明になった。とはいえ、このことは1995年に開かれた女性に関する国際会議においても、同様に示されていた。

つまり20年たった今でも、わずかな改善しか見られず、その速度も受け入れがたいほど遅く、場合によっては停滞、もしくは後退しているケースもあるとされている。

世界で35.0%が肉体的・性的暴力に遭う

また世界のあらゆる範囲で、女性に対する受け入れがたい人権侵害が高い割合で行われている。実際に世界中の女性の35.0%が肉体的、性的暴力の被害に遭っており、その大部分が低所得者層、もしくは中間層の家庭だとされている。

特にアフリカに住む女性の46.0%が少なくとも1回は暴力を受けており、東南アジアでは40.2%、東地中海では36.4%、アメリカも36.1%、西太平洋は27.9%、ヨーロッパでは27.2%の女性が、同様の被害に遭っている。

女性の5人に1人が責任は自分にあり

しかも注意する必要があるのは、暴力を受けた女性が自分に非があると認めていることだ。37カ国に及ぶデータによると、5人に1人の女性が、夫が妻を殴ることを正当化しており、4人に1人が、子供の世話をしていなければ殴られて当然だと考えているという。

だが暴力が被害者女性に与える影響は、単に肉体的なものだけではない。それはわずかながらも知らない間に女性の心や人生に、大きな影を落としていくとされている。

また世界的に見てもストーキング行為も多くなっており、約5人に1人(18.0%)がストーカーされた経験を持つとされ、ヨーロッパでは10人に1人の女性が、自己防衛のための何らかの手段を得る必要性を感じていると言われている。

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