4億8000万年前の巨大なロブスターの化石を発見。大きさは人間と同じ

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YouTube/GeoBeats News/Marianne Collins

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エビ類の中で最も大きなロブスター、食材名を「オマールエビ」と呼ぶが、その祖先にあたる化石が発見された。

しかもそれは巨大で、人間とほぼ同じ大きさだったことが判明した。

アノマロカリス類に属する化石

その化石はモロッコの約4億8000万年前の地層から発見され、その地で活躍した収集家のモハメッド・ベン・ムーラ氏にちなみ、「エーギロカシス・ベンムーラ」と名付けられた。

大きさは約2m、現代の甲殻類や昆虫、クモなどの祖先とされる、アノマロカリス類に属すると見られている。下はアノマロカリスのイラスト。

Flickr_Craig Dylke

 しかしこれらの子孫のほとんどは鋭い歯を持ち、サメのように食物連鎖の頂点に立ってきたが、このロブスターは非常に穏やかな生物だったと考えられている。

自由に泳ぎまわり餌を漉し摂る

そのことは食べ物の摂取方法からも推測できる。現代のクジラは海水にいるプランクトンを飲み込み、鰓を使って漉し摂っているが、「エーギロカシス・ベンムーラ」も同様に、頭部にある棘で覆われた2つの腕を使って、食べ物を口に入れ、漉していたとされる。

しかもエーギロカシスは、これまで発見された中で、そのような食べ方をする最も古い生物だと考えられている。

研究チームのリーダーである、オックスフォード大学のアリソン・デリー博士は「これらの生物は環境的に大きな役割を果たしてきました。しかしながら食べ物を漉し摂ることは、最も古い捕食手段とされ、同様の生物は、より小さく、たいていは海底に住み着いていました」と語った。

それに比べて「エーギロカシス・ベンムーラ」は、胴体の両側に付いた2組の「フラップ」を動かし、自由に海を泳ぎ回っていたという。

良い状態の化石から新たな情報に期待

この化石は非常に小さな針のようなものを使い、岩を少しずつ削りながら発掘が進められ、立体的な形のまま、非常に良い状態で取り出された。

そのため今までのアノマロカリス類の化石からは知ることが難しかった、さまざまな生体構造が明らかになると期待されている。

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