ブロッコリーが「がん幹細胞」を“殺す”!? 24時間で75.0%が死滅―米研究

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Flickr_DSC05807

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がんに関しては、多くの予防法や治療法が紹介されているが、かなり有効な研究結果がアメリカの大学から発表された。

それはブロッコリーやカリフラワーなどアブラナ科の植物が、がんの幹細胞を殺し、増殖まで抑える効果があるというものだ。

24時間以内に75.0%のがん細胞が死滅

この研究を行ったのは、サウスダコタ州立大学のモウル・デイ助教授と研究チームだ。彼らはがん予防の分野で注目されているフェネチルイソチオシアナート(以後PEITC)の合成物や酵素が、ブロッコリーやカリフラワーなどに含まれていることを見つける。

そして人間の子宮頸がん細胞をペトリ皿に置き、PEITCを加えて観察した。その結果、24時間以内に75.0%のがん細胞が死滅。幹細胞自体を破壊することにも成功する。さらにマウスの肺組織にも効果を発揮し、がん細胞の成長を阻んでいることも確認された。

がん細胞は庭にはびこる植物と同じ

がんは一時的に緩和されても、再発する恐れがある。それも化学療法で腫瘍が消えたとしても、がんの幹細胞は生き残るからだ。たった5.0%の腫瘍が残っているだけで、再び生まれ変わり、体のいたる所に広がる可能性があるという。

Stanford Medicine Ludwig Centerはこの性質から、がん細胞を庭の植物に例え、もし根っこを取り除かなければ、再びはびこってしまうと答えている。

干し草の山から針を探すようなもの

実験では劇的な効果が確認されたが、デイ教授はプレス・リリースの中で、人間に効果があるかを確認するためには、さらなるテストが必要だと語っている。

また予防のためには日ごろの食生活によって、がんの危険を取り除く必要があるという。それも医療行為によって腫瘍を見つけ出すのは非常に難しく、干し草の山の中から、針を見つけるようなものだからだ。

現在、研究者らは食事を通したがん治療のために、食べる際にこれらの野菜から得られる5.0~1.5濃度のPEITCを使い、実験を進めている。

大人から子供まで多くの人々を救うためにも、がんの研究が進むことに期待したい。

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