ファーストフードを食べると腸内細菌が死滅し、太りやすくなるとの研究結果

2015年05月14日 13時30分

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ファーストフードは健康面にさまざまな影響を及ぼすとされるが、具体的に示された研究は少ない。

しかし先日、ロンドン・キングス・カレッジの遺伝疫学教授、ティム・スペクター氏が、著書「The Diet Myth」の中で、ハンバーガーなどを食べ続けると、体をスリムに保ってくれる腸内のバクテリアを多く殺してしまうという結果を発表した。

3500種のバクテリアのうち1300種が死滅

スペクター教授は、そもそもファーストフードは、多くの加工処理が施され、使われている食材も少ないと語っている。そこで影響を調べるため、23歳の息子に10日間、チキンナゲットやハンバーガー、ポテトだけを食べてもらう実験を行った。

その結果、実験前には腸内に3500種のバクテリアが存在していたにも関わらず、10日後には1300種も死滅してしまい、全く異なる種類に支配されてしまったという。

豊富な食材で多様な腸内環境が実現

数百万いる細菌のうち害を及ぼすのはほんのわずか。多くは健康に重要な役目を果たしているそうだ。つまり死滅した1300種の中にも、健康に良いものも多く含まれていた。

また異なった種類のバクテリアが増える、という腸内環境の変化は、肥満の蔓延や糖尿病、心臓病などに大きく関わっていると語る。

つまりスペクター教授によれば、食材が豊富な食事をすればするほど、腸内に多様な細菌が住みつき、どんな年齢の人の身体でも健康を維持してくれるという。

ニンニク、コーヒーなどは腸内菌を増やす

また著書には前世紀から、人間の身体に住みついていた多様な細菌は、約3分の1まで減少してしまったと書かれている。しかしダークチョコレートやニンニク、コーヒー、ベルギービールなどは、腸内菌を増やす働きがあるようだ。

肥満を防ぐためには特定の腸内細菌を減らすべきという研究結果もあるが、健康のためにはどの種類を減らすかではなく、多様性が大切なのだろう。

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