【SFが現実に】米軍が開発した航空レーザー兵器、地上実験を経て実用化へ近づく

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DARPA

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SF映画では昔から描かれてきたレーザー兵器だが、ついに実用化が近づきつつある。先日、米軍が航空機を用いた実験を行い、予想以上の成果が上がったことが報告された。

地上で初めてのテストで効果を確認

実験を行ったのはアメリカ国防高等研究計画局(DARPA:US Military Defense Advanced Research Projects Agency)。兵器の新技術の開発及び研究を行う、米国防総省の機関だ。

このレーザーシステムは、HELLADS(High-Energy Liquid Laser Area Defense System)と呼ばれ、従来よりも小型化され、実験では無人機や戦闘機に搭載して行われた。

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DARPAによれば、初めて地上でのフィールドテストを行った結果、前例のないほどのパワーを示し、十分兵器として効果があることを証明できたという。

艦船での実験は昨年末にも実施

実はレーザー兵器の発射実験は以前も行われている。昨年末にはペルシャ湾において、輸送揚陸艦ポンスに搭載されたレーザー砲が、向かってくる小型船上の標的に命中し、無人飛行機を撃墜する様子も動画に捉えられた。

しかしレーザー自体は、まだ射程が短く、天候にも左右されやすいなどの欠点があると言われている。今後も、主要兵器ではなく、対空火器や機関銃程度の役割しか果たせないとの見方もあるようだ。

目標はさらなる軽量化、実戦での運用

今回のHELLADSは、航空機に搭載されたという点で画期的なものだが、システムの最終目標は、150キロワットの出力で、現在のものより10分の1の大きさにし、さらに軽量化を進めることとされている。

DARPAは、このシステムが実戦で運用できるようにするために、射程距離内で動く標的に対する地上での実験を、今年の夏に予定しているそうだ。

科学技術が進歩することは歓迎すべきだが、そのような兵器が使われない時代が続いてくれることに期待したい。

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