陸を歩く驚異の魚が増殖中!?生態系をも脅かすその驚きの生命力とは

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YouTube/JCU Media

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地上を這って移動するキノボリウオをご存じだろうか。実はこの魚が想像以上の驚異的な生命力で、オーストラリアの生態系を脅かしつつあるという。

食べられても喉で膨らみ捕食者を窒息死

キノボリウオはスズキ目に属した淡水魚で、主に中国南部から東南アジア、アフリカなどに広く生息している。しかし実際に木に登ることはできず、雨が降った日に地面を這い回ることしかできない。

とはいえヒレを使い、体をくねらせ、水たまりから水たまりへと巧みに移動していく。その様子がこちら。

鰓以外に肺のような役割をする、上鰓器官(ラビリンス器官)と呼ばれる特殊な呼吸器を持っているため、地上で6日間も生息でき、川の水が少なくなる時期でも、ぬかるんだ土の中で6カ月間も冬眠できるそうだ。

さらに食べられても、捕食者の喉の中で膨らみ、ついには気道をふさぎ、巨大な相手でも窒息死させたり、餓死させたりするという。

漁船の底に潜んで海を渡る可能性も

そして近年、この魚がインドネシアやパプア・ニューギニアでも多く繁殖し、さらに海を隔てたオーストラリアを目指して移動を開始しているそうだ。そのため多くの科学者が監視を強めているとされる。

ジェームズ・クック大学のネイサン・ウォルサム博士はTelegraphに対し「キノボリウオが海を泳いで移動する可能性は低く、むしろ漁船などの底に潜んで、海を渡るのではないか」とコメントしている。

主食は水生生物や動物の腐肉、苔や植物など。しかしこのような強烈な生き物が、新しい環境に適応したら、鳥類や他の動物にも影響を与え、生態系を変化させてしまう可能性があるのだろう。それにしても驚異的な生存能力と言える。

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